研究課題/領域番号 |
04670293
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研究機関 | 大分医科大学 |
研究代表者 |
瀬戸口 美保子 大分医科大学, 医学部, 助手 (20236110)
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研究分担者 |
秋月 真一郎 大分医科大学, 医学部, 助手 (80159334)
山本 俊輔 大分医科大学, 医学部, 教授 (90040188)
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キーワード | CD14 / recombinant / expression / transgenic mouse / shock / cDNA |
研究概要 |
1.膜非結合型rGD14の分離:nativeおよびcDNAの3'側コードにmutationを加えC末端部が種々の長さで短縮したクローンを作成し、大腸菌および昆虫系で発現させた。 2.膜非結合型rCD14のin vitro効果の検討:Mφ細胞株をLBPを含む血清(硝酸銀液を皮内注射したマウスより得られた急性期血清)存在下にLPSで刺激し、TNFの遊離を目下検討中である。 3.膜非結合型rGD14のin vivo効果の検討:LPS投与前後のマウスに種々の濃度の変異rCD14蛋白を注射しショックに対する効果を検討中である。 4.CD14遺伝子TGマウスの作成:未変異および変異マウスCD14ゲノム遺伝子の5'上流に肝細胞特異的蛋白α_2Uグロビンのプロモーター、3'末端にSV40のポリAシグナルを結合した変異CD14遺伝子を作成し、BDA/2Ncrj/C57BL/6NcrjF1マウスの授精卵に注入し、ICR偽妊娠マウスで発生させた。現在まで膜結合型およびPI結合部を改変し膜非結合型にしたCD14遺伝子トランスジェニック(TG)マウスを各々一匹づつ得ており、現在pairingによりこれらのTGマウスの増殖を行っている。これらはいずれもCD14の常時発現糸であるが、誘導発現系としてメタロチオネイン遺伝子のプロモーターを連結したTGマウスも作成中である。さらに純系TGマウスの作成もC57BL/6Jマウスを用いて試みている。 5.CD14遺伝子TGマウスにおけるCD14の発現および副次変化の検素:肝臓およびその他の組織における発現状態についてのノーザン法およびPAP法での解析はまだ使用可能なF2が得られていないため行っていない。一方、C57BL/6Jマウスではこれまで高い頻度で食仔されること、および生存中の一匹の発育が異常に悪いことなどを経験しており、これらがTGと関連した現象か否かを検討中である。 6.遺伝子標的法によるCD14遺伝子廃失マウスの作成:いくつかの相同組替えES細胞を分離しており、発生初期胚注入を検討中である。
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