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1994 年度 実績報告書

慢性関節リウマチの病態における免疫担当細胞表面分子の発現と機能異常に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04670378
研究機関東京大学

研究代表者

井上 哲文  東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (30092141)

研究分担者 伊藤 健司  東京大学, 医学部(病), 助手
當間 重人  東京大学, 医学部(病), 助手 (50207528)
キーワードIL-10 / IL-2 / IL-2 receptor
研究概要

Staphylococcus aureus Cowan I(SA)+IL-2によって誘導されるin vitroでのB細胞の増殖及び免疫グロブリン(Ig)産生に対するIL-10の影響を検討した。
正常人末梢血よりFicoll法によって単核球を得,L-leucine methyl ester処理により単球,NK細胞を除去し,ヒツジ赤血球ロゼット法にてT細胞とB細胞を分離精製した。B細胞の増殖に関し,IL-10は単独ではSA刺激B細胞の増殖に対し影響を与えなかったが,IL-2の存在下では増強効果を示した。一方,B細胞の分化に関し,IL-10単独ではIL-2単独とほぼ同等にSA刺激B細胞よりIg産生を誘導したが,IL-10とIL-2を同時に加えると約10倍に及ぶIg産生の相乗的増強効果を認めた。IL-2とIL-10によるIg産生増強の相乗効果は培養の開始時よりSAとIL-2を加え,72時間後にIL-10を加えたときに最も強く認められた。B細胞の表面分子に関し,IL-10はSA+IL-2で刺激されたB細胞表面のIL-2 receptor(CD25)の発現を増強した。
以上よりIL-10はEL-2の存在下で活性化B細胞のIL-2 receptor発現を増加させ,EL-2の作用を増強することにより,Ig産生細胞への分化を強力に促進することが示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.Ito,T.Inoue 他: "HIV induced systemic lupus erythemdtosus." Lupus. 3. 205-206 (1994)

  • [文献書誌] K.Ito,T.Inoue 他: "The interplay of IL-10 and IL-2 in hummoral immune responses." Cellular Immunol.157. 478-488 (1994)

  • [文献書誌] S.Shinohara,T.Inoue 他: "Combined effects of diltiazem and oxygen in pulmonary hypertension of MCTD." J.Rheumdtol.21. 1763-1765 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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