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1992 年度 実績報告書

血小板活性化因子(PAF)、エイコサノイド受容体とG蛋白質の脱共役

研究課題

研究課題/領域番号 04670379
研究機関東京大学

研究代表者

本田 善一郎  東京大学, 保健センター, 助手 (70238814)

研究分担者 伊藤 幸治  東京大学, 医学部, 教授 (10008310)
清水 孝雄  東京大学, 医学部, 教授 (80127092)
キーワードPAF / G蛋白質 / エンドトキシン / スプライシング
研究概要

PAF(血小板活性化因子)は脂質性の化学伝達物質であり、アレルギーや免疫における重要な細胞間伝達物質として働く。我々はその作用の入口であるPAF受容体をユードするcDNAを単離し、種々の発現系を用いてその生物学的な機能を明らかにした。この研究は本研究課題の目標である、隔床的に有用な受要体、G蛋白質間の脱共役物質の開発にあたっての基礎的な資料となる。又PAF受容体遺伝子のクローニングとその構造解析を行って発現調節機構の解明の糸口を得た。さらに、エンドトキシンがその作用の一部をPAF受容体を介して発揮するという確実な証拠を見出した。これはエンドトキシンショックの病態解明に大きなヒントとなると思われる。以下各論的に成果を述ベる。
1.PAF受容体とその情報伝達機構 PAF受容体を捕乳類細胞に安定に発現をさせ、その機能を解析した。PAF受容体は百白咳トキシン感受性、非感受性G蛋白質の両者を介してアデニル酸シクラーゼ、ホスホリパーゼC、Az、に連関することを明らかにした。又細胞増殖に重要であるMAPキナーゼ、上流のMAPキナーゼキナーゼをもPAF受容体がドライブすることを明らかにした。部位特異的変異を導入して脱感作、G蛋白質との共役に必須のドメインを同定しつつある。
2.PAF受容体遺伝子の構造 PAF受容体遺伝子は3つのエクソンからなり、一番染色体上にある。アプライシングにより2種のmRNAが作られるが、その発現は刺激物質、臓器持異性により独立に変動する。すなわち2つのプロモーターがある。
3.エンドトキシンとPAF受要体 PAF受容体発現、非発現細胞と比較することで、エンドトキシンがPAF受容体を介して細胞内カルシウム上昇を〓起することを証明した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Z-i.Honda,etal.: "Properties of the guinea-pig lung platelat-activating factor receptor encoded by the cloned cDNA" J.Lipid Mediators. 5. 105-107 (1992)

  • [文献書誌] T.Shimizu,Z-i Honda,et al.: "Platelet-activating factor veceptor and signal transduction" Biochem.Pharmacol.44. 1001-1008 (1992)

  • [文献書誌] H.Bito,et al.: "Platelet-activating factor (PAF) receptor,in Rat brain,PAF mobilizes Intracellular Ca^<2+> in nippocampal neurons" Neuron. 9. 285-294 (1992)

  • [文献書誌] M.Nakamura,Z-i,Honda,etal.: "Endotoxin transduces Ca^<2+> signaling via pletelet-activating factor receptor" FEBS Lett.314. 125-129 (1992)

  • [文献書誌] C.Sakanaka,et al.: "Three types of Gid protein of guinea-pig lung:cDNA cloning and analysis of thein tissue distributrn" Biochim.Biophys.Acta. 1175. 61-66 (1992)

  • [文献書誌] Z-i.Honda and T.Shimizu: "The Natural Immune System: Humoral Factors (Eds.E.Simand M.A,Kern)" Oxford University press, (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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