研究課題/領域番号 |
04670443
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
渡辺 純夫 順天堂大学, 医学部, 講師 (20138225)
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研究分担者 |
横井 幸男 順天堂大学, 医学部, 講師 (20150633)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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キーワード | liver transplantation / bile / microcirculation / Ito cell / Kupffer cell / calcium / cytoskeleton / endothelin |
研究概要 |
肝臓における固有の機能である胆汁の生成は、肝の微小循環、肝細胞機能、毛細胆管の排泄能などにより微妙に影響を受ける。肝移植の際招来される虚血-再還流障害の発生機構において微小循環障害は極めて重要で、この微小循環調節機構を解明する事は肝移植を成功させる上で有用である。このため類洞壁を構成する伊東細胞、Kupffer細胞を培養し詳細な検討を行ったところ、伊東細胞はactin、myosin、desmin等の収縮系蛋白を多量に含有し、血管収縮因子であるendothelinを添加すると細胞突起、胞体の収縮を認め、actin及びmyosinの阻害剤の投与により収縮阻害が惹起された。生体において伊東細胞に於ける細胞骨格系が類洞血流をコントロールする可能性を強く示唆した。Kupffer細胞に関しては、細胞骨格系蛋白により調節された偽足の運動による貪食運動が明らかとなり、この貪食により類洞血流が阻害される可能性が考えられた、また各種のサイトカインの関与も示唆された。 肝細胞機能に関しては、細胞内Ca^<2+>濃度を画像解析装置を用いて動的、可視的に解析し、微小循環、毛細胆管機能との関連を明らかにした。この細胞内Ca^<2+>濃度は、様々なagonistにより上昇し、一部の細胞においてはoscillationとして捉える事が出来た。肝移植後の肝再生と深く関わる事を示唆した。毛細胆管の排泄能に関しては、培養肝doublet cell以外に人工基質を用いて3次元培養モデルの毛細胆管に蛍光色素の排泄がATP依存性に起こる事を明らかにし報告した。この様に移植に伴う肝障害の基礎的検討に貢献したものと考える。
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