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1992 年度 実績報告書

運動ニューロン疾患の病因に関する研究ー脊髄運動ニューロンにおけるCholine-acetyltransferase遺伝子発現調節機構の解析ー

研究課題

研究課題/領域番号 04670480
研究機関北海道大学

研究代表者

森若 文雄  北海道大学, 医学部附属病院, 助教授 (30142722)

研究分担者 田代 邦雄  北海道大学, 医学部附属病院, 教授 (90002154)
キーワード筋萎縮性側索硬化症 / 運動ニューロン疾患 / ChAT / 遺伝子
研究概要

筋萎縮性側索硬化症をはじめとする運動ニューロン疾患は、脳脊髄のα運動ニューロンの選択的変性脱落を主体とするが、その原因、病態は未だ不明である。Cholin-acetyltransferase(ChAT)はα運動ニューロンを含むコリン作動性ニューロンにおいて特異的に発現し、acetylcholine(Ach)の生合成酵素としてコリン作動性ニューロン系の代謝調節に重要な役割を演じている。今回、同ニューロンにおけるChAT遺伝子発現の解明を目的とした。
Spraque-Dawleyラットの胎生12-14日目および16-18日目胎児脊髄のChAT活性の測定法を確立した。培養下胎生12-14日目ラット胎児で0.41 I 0.27p moles/min/脊髄、16-18日目胎児で0.86±0.62p moles/min/脊髄と胎生期によるChAT活性の変化を認めた。ChAT活性にみられるコリン作動性ニューロンの成熟に関与すると考えられるChAT遺伝子発現解明のために、DNAライブラリーを作製し、DNA摘出などを行ったが、その摘出などに時間がかかり、ラット胎児胎生期における経時的変化の解析などには至っていない。運動ニューロン疾患の発症に、環境因子の関与が推定されており、外的要因として金属暴露、運動不可を含めた要因の影響を含めて今後の運動ニューロンにおけるChAT mRNAの定量法、組織内分布形態の解析を行い、本症の解明をめざす。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 奥村 均 ほか: "北海道における運動ニューロン疾患の疫学的研究 ーその発病率、有病率および地域別分布の検討ー" 脳と神経. 44. 727-733 (1992)

  • [文献書誌] F.Moriwaka et al: "Motor neuron diseases and past poliomyelitis Geographic study in Hokkaido,the northern-most island of Japan" Journal of Neurology. 240. 13-16 (1993)

  • [文献書誌] 森若 文雄 ほか: "筋萎縮性側索硬化症と水銀濃度 ー北海道での検討ー" 神経内科. (1993)

  • [文献書誌] F.Moriwaka et al: "Mercury and selenium contents in amyotrophic lateral sclerosis in Hokkaido,the northern-most island of Japan" Journal of Neurological Sciences. (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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