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1993 年度 実績報告書

グリア細胞成長因子のラットアストロサイト分化誘導機構

研究課題

研究課題/領域番号 04670495
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

伊藤 仁一  名古屋市立大学, 医学部, 講師 (60167260)

研究分担者 田中 亮  名古屋市立大学, 医学部, 教授 (90094383)
キーワードアストロサイト / マイクロフィラメント / グリアフィラメント / alpha-シアロシルコレステロール
研究概要

我々はグリア細胞成長因子(GMF)のアストロサイトに対する分化誘導作用の機構を解明することを目的に、アストロサイトの細胞分化における細胞骨格の機能を研究している。培養ラットアストロサイトの粗細胞骨格画分より特異的にマイクロフィラメント(MF)とグリアフィラメント(GF)を脱重合抽出した。100mM KClと10mM MgCl_2によりMFから再構成されたマイクロフィラメント様フィラメントは直径5nmで主要構成タンパク質であるアクチンの他にビメンチンやGFAPなどの中間径フィラメント構成タンパク質など多数のマイナーなタンパク質が認められた。この再構成フィラメントから中間径フィラメント画分を除去するためにヘビーメロミオシンサブフラグメント1(S1)のアフィニティーカラムにより精製した。しかしながら精製フィラメントにおいてもビメンチンとGFAPの存在が認められた。また150mM NaClと10mM MgCl_2でGF重合して形成されたグリアフィラメントにおいてもビメンチンやGFAPの他にアクチンなど多数のマイナーなタンパク質が認められた。
一方MFとGFの重合臨界濃度を上げるシアロシルコレステロール(SC)存在下でMFはGFの重合を著しく上昇した。電子顕微鏡下においても、SCで重合抑制されたGFはMFによりそのフィラメント伸展が促進されることが観察された。またGFより再構成されたグリアフィラメント様フィラメントに対するSCの脱重合作用をMFは強く抑制した。以上の結果よりMFはGFとの相互作用を介して重合が促進されるものと考えられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Jin-ichi Ito,Taiji Kato and Ryo Tanaka: "Mechanisms of alpha-sialosyl Cholesterol action to suppress both cyclic AMP production and DNA Syuthesis of rat glial cells" J.Neurochemistry. 61. 80-84 (1993)

  • [文献書誌] Jin-ichi Ito,Mari Masuda and Ryo Tanaka: "Sialosylcholesterol effects on reconstitution of microfilament and glia filament" J.Neurochemistry. 62. 235-239 (1994)

  • [文献書誌] Jin-ichi Ito,Taiji Kato and Ryo Tanaka: "Imteraction of sialosyl Cholesterol with the cell surface of rat astrocytes and its biological activities" Neurochem.Int.20. 493-499 (1992)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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