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1994 年度 実績報告書

糸球体腎炎の発症・進行における糸球体内皮細胞の役割について

研究課題

研究課題/領域番号 04670573
研究機関弘前大学

研究代表者

柿崎 良樹  弘前大学, 医学部, 講師 (40160973)

研究分担者 和賀 忍  弘前大学, 医学部, 助教授 (10167744)
キーワード糸球体内皮細胞 / MCP-1 / プロテインキナーゼ / 転写因子NFκB
研究概要

培養糸球体内皮細胞のmonocyte chemoattractant protein-1(MCP-1)産生機序について以下の結果を得た.
1.サイトカインの役割
炎症性サイトカインであるinterleukin-1(IL-1)およびtumor necrosis factor-α(TNF-α)は,培養糸球体内皮細胞のMCP-1mRNA発現に対して,容量および時間依存性の増強効果を示した.
2.細胞内情報伝達経路について
培養糸球体皮細胞のMCP-1mRNA発現誘導に関わる細胞内情報伝達経路を検討した.MCP-1mRNA発現はprotein kinase A activator(cAMP,forskolin)では誘導されず,protein kinase C activator(phorbol ester)により誘導された.phorbol esterの効果はprotein kinase C inhibitor(staurosporine)により抑制され,MCP-1mRNA発現におけるprotein kinase C活性化の関与が示唆された.一方,IL-1,TNF-αによる発現誘導はtyrosine kinase inhibitor(genistein)によってのみ抑制され,サイトカインによるMCP-1mRNA発現誘導におけるtyrosine kinase活性化の重要性が示された.
3.転写因子nuclear factor κB(NFκB)について
糸球体内皮細胞における転写因子NFκBの活性化について,NFκBのsubunitであるp50,p65,c-Relの細胞内局在の点から検討した.TNF-αによりp65の核内への移動が認められ,その活性化が示唆された.TNF-αがMCP-1mRNA発現を誘導することから,MCP-1産生におけるNFκBp65活性化の関与が考えられた.

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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