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1992 年度 実績報告書

骨形成,骨吸収の特異的マーカーの確立:オステオカルシン,その関連ペプチドの検討

研究課題

研究課題/領域番号 04670598
研究機関岡山大学

研究代表者

清野 佳紀  岡山大学, 医学部, 教授 (80028620)

研究分担者 小田 慈  岡山大学, 医学部附属病院, 講師 (50160875)
井上 勝  岡山大学, 医学部附属病院, 医員
久保 俊英  岡山大学, 医学部附属病院, 助手
田中 弘之  岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (80231413)
キーワードオステオカルシン / 成長ホルモン / 骨形成 / 骨吸収 / プロペプタイド
研究概要

われわれは、osteocalcin(OC)のNおよびC末端に対する2抗体を用いたsandwich ELISA法によるintact osteocalcin測定法を開発した。さらに、われわれはproosteocalcinのpropepoide部分に対する抗体を作製し、sand‐wich ELISA法によるpropeptide測定系も開発した。正常値として、5歳から15歳までの小児186名を対象に、血中OCおよびpropeptide値を測定したところ、血中OC値、propeptide値は男女ともに身長に著しい増加の認められる思春期に高値を示した。興味深いことにこの年齢に伴うOCあるいは、propeptide濃度の変化は、小児期のheight velocity carveに一致した変動を示し、これらのpeptideが骨形成を反映することを示していた。
下垂体性小人症23例を対象としたわれわれの検討では、intact OsteocalcinおよびそのpropeptideともにGH投与に伴い明らかな上昇を示した。興味深いことに、投与開始1か月目の明らかな上昇が認められたこれら両peptide値とGH投与に伴う1年間の身長増加の間には、明らかな正の相関が認められた。この結果、成長ホルモン投与早期(1か月)のOCおよびprpeptideを測定することにより、GH投与効果をある程度予測できることを示す。しかがって、これらpeptideはGH投与効果を早期の判定する指標として有用と思われるが、今後さらに、多数の症例による検討が必要と思われる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Susumu Kanzaki: "Serum propeptide and intact molecular osteocalcin in normal children and children with growth hormone(GH) deficiency: A potential marker of bone growth and response to GH therapy." J.of Clinical Endocrinology and Metabolism. 75. 1104-1109 (1992)

  • [文献書誌] Yoshiki Seino: "23(S),25(R)-1α,25(OH)_2D_3-26,23-lactone." Drugs of the Future. 17. 655-659 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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