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1992 年度 実績報告書

骨髄移植時のドナーからレシピエントへの抗原特異的免疫メモリー伝達に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04670619
研究機関東海大学

研究代表者

加藤 俊一  東海大学, 医学部小児科, 助教授 (70096212)

研究分担者 矢部 普正  東海大学, 医学部小児科, 助手 (70220217)
矢部 みはる  東海大学, 医学部小児科, 講師 (40172514)
キーワード骨髄移植 / Tリンパ球 / 免疫メモリー / 水痘帯状疱疹ウイルス / 免疫伝達
研究概要

平成4年度は以下のような基礎的ならびに臨床的検討を行った。
1.in vitro assayの確立
水痘帯状疱疹ウイルス(以下VZV)に対する特異的Tリンパ球幼若化反応(以下LPR)に若干の改良を加え、より感度が高く、また特異性にすぐれた検査法とした。
2.反応Tリンパ球のサブセットの検討
VZV-LPRにて7日間培養したリンパ球についてFACSにより細胞表面マーカーの検討を行った。その結果、反応の主体はCD4であるがCD8も同時に増殖していることが判明し、ヘルパーTリンパ球のみならずキラーTリンパ球やサプレッサーTリンパ球などの一連の免疫応答を反映していることが裏付けられた。
3.骨髄ドナーへのVZVワクチン接種
ドナーとレシピエントがHLA一致の同胞で双方が水痘の既往を有する組合せを対象として、本研究の目的、意義、予想される効果、副反応などを説明した上で、希望者のみに水痘ワクチンの接種を行った。ワクチンは阪大微研製のものを用い、骨髄移植2〜4週前のドナーに接種した。翌日から翌々日にかけて接種部位に一過性の発赤を認めたのみで、他に問題となるような副反応はなかった。
4.VZV特異的Tリンパ球メモリーの伝達
現在までの初期の観察では、接種した組合せの約半数で骨髄移植によりTリンパ球メモリーがドナーからレシピエントに伝達されたことが確認されている。これはワクチン非接種群では観察されなかったことであり、研究の目的が達成されつつあることを示している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 加藤 俊一: "血液学ハイライト 骨髄移植" 中外医学社, 212 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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