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1992 年度 実績報告書

ラット胎生期の心室及び循環機能特性と循環制御

研究課題

研究課題/領域番号 04670622
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

中沢 誠  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (10075567)

研究分担者 篠原 徳子  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00196403)
中島 弘道  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70217727)
冨松 宏文  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90197939)
富田 幸子  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40231451)
キーワード胎仔 / ラット / 循環特性 / 心室圧容積ループ / 流入特性
研究概要

[目的]本年度は個体発生初期心室機能の基本特性を検討した。
[方法]妊娠12日目のラット胎仔を対象に我々が開発した方法で、心房、心室、動脈幹の内圧を得た。原始心室外縁内の面積を容積に代用した。パルスドプラ法で心室流入波形を得た。
[結果](1)心室圧:収縮期圧=2.5±0.1mmHg(SE)で拡張末期圧はその10%と高い(0.25±0.03mmHg)。(2)大動脈幹内圧は収縮期1.6±0.1mmHgで心室と圧較差がある。(3)心房α波は0.5±0.04mmHgで、心室圧の20%に達する。(4)心室流入血流波形でのE/A比は0.23±0.08で極端に低い。(5)圧容積関係は三角形で成熟心の右室と同様の型である。(6)圧容積関係拡張期平均勾配は6.6mmHg/mlで、成人(Diamond)の値=0.045mmHg/mlより著明に高い。
[総括]この時期の心室は単管で弁形成はなく心内膜隆起のみであるが、各々での逆流はない。流出路の圧較差は円錐大動脈幹隆起によるものと考えられる。この圧較差のための心室の駆出は比較的低い圧から開始し、その圧容積関係が成熟心の右室に類似する。一方、比較的高い拡張末期圧は、低いE/A比、高い心房A波、急峻な拡張期平均圧容積勾配は全て低い拡張性を示す。これらの結果はこの時期の心機能の予備力の少なさを示している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 中澤 誠: "発生初期ほ乳類の心室機能特性:圧および圧容積関係からの分析" 日本小児循環器学会.

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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