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1992 年度 実績報告書

日本におけるロタウイルス血清型の決定と疫学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04670628
研究機関国立予防衛生研究所

研究代表者

牛島 廣治  国立予防衛生研究所, ウイルス第二部, 室長 (10091068)

研究分担者 向山 淳司  国立予防衛生研究所, ウイルス第二部, 主任研究官 (30100100)
長谷川 斐子  国立予防衛生研究所, 感染症疫学部, 主任研究官 (10132896)
キーワードロタウイルス / 血清型 / 分子疫学
研究概要

(1)1991年度のロタウイルス血清型疫学調査の成績として集計の終った東京,久留米,舞鶴,大阪,香川の成績及び,中国の成績を報告する。札幌,秋田の成績は,まだ集計されていない。また1992年度については,冬期が終った段階で,これから集計を行う予定である。
表に示す様に1991〜1992年の冬期は,血清型1が優位を示し,2型は僅かに認められた。3型,4型になると更に頻度は少ない。ゲノムRNAの電気泳動に於てもB群,C群のロタウイルスはこれらの検体の内には見い出されなかった。
(2)B群ロタウイルスの抗体保有率について 中国で成人も罹患するB群ロタウイルスについて,わが国ではブタでは存在が確認されているものの,ヒトに於ては現在まで抗原が見い出されていない。わが国の新生児から成人に渡る年齢毎のB群ロタウイルスに対する抗体保有状況を調べたところ,抗体の存在は見い出されなかった。
(3)ヒトC群のロタウイルスの培養はまだ成功していない。C群ロタウイルスの抗原検索用のラテックス凝集及びEIA用抗体を作る目的で,ブタCowden株の培養を行った。ウイルスの精製が終り,モルモットに高度免疫抗体を作成中である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Ushijima H,et al.: "Detection and serotyping of rotaviruses in stool specimens by using reverse transeription and polymerase chain reaction amplifieation." J Medical Virology. 38. 292-297 (1992)

  • [文献書誌] Ushijima H,et al.: "Group B rotavirao antibody in Japanese Children." J Dianheal Dis Res. 10. 41-42 (1992)

  • [文献書誌] Tsunemitsu H,Ushijima H,at al: "Evidencefor serologic diversity withen group C rotaviruses." J,Clinical Mierobiology. 30. 3009-3012 (1992)

  • [文献書誌] 西村 修一,牛島 廣治 他: "逆転写-DNA増幅法による過去2冬期を中心とした東京北部でのヒトロタウイルス血清型の疫学" 感染症誌. 67. 53-58 (1993)

  • [文献書誌] 牛島 廣治: "ウイルス性感染症の分子診断" Molecular Medicine. 130. 28-41 (1993)

  • [文献書誌] 牛島 廣治: "ウイルス性下痢症" 小児科診療. 55. 166-167 (1992)

  • [文献書誌] 牛島 廣治: "小児疾患と遺伝子工学,小児医学 担当1117-1129" 医学書院, (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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