研究概要 |
(1)1988年からの全国のロタウイルス血清型の集積の続きとして93-94年度の冬期について行った。東京都の35検体ではロタウイルスが検出できなかった。血清型(1,2,3.4)の順で述べると久留米(130,1,2.2)北海道(5.0,2.0)、舞鶴(61.1,18.0)香川(81,13,0.1)であった。現在佐賀についても集積中である。 (2)中国、パキスタン、日本のロタウイルス血清型2のVP7遺伝子配列を解析し、HUT5、S2と比較した。92〜99%のホモロジーがアミノ酸、核酸で見られた。地域、年による一定の差は認められなかった。 (3)ロタウイルスとその臨床像との関連で、咽頭ぬぐい液、血液、症率患者の髄液中のロタウイルス遺伝子の存在をRT-PCRで行った。ロタウイルスは糞便中のみならず臓器にも感染することが指唆された。
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