研究課題/領域番号 |
04670672
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
松永 尚文 長崎大学, 医学部, 助教授 (40157334)
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研究分担者 |
小川 洋二 長崎大学, 医学部, 医員
坂本 一郎 長崎大学, 医学部, 助手 (00225806)
木下 博史 長崎大学, 医学部, 助教授 (10039878)
林 邦昭 長崎大学, 医学部, 教授 (80039536)
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キーワード | 心筋梗塞 / MRI / Gd-DTPA / 造影MRI / 心機能解析 |
研究概要 |
心筋梗塞症例に対してGd-DTPA投与前後におけるspin-echo MRIを施行し、梗塞巣のコントラスト増強効果を検討した。造影後は3回の撮像を行ない、造影前後における梗塞巣と正常心筋との信号強度比を算出し、造影効果の推移を検討した結果、その比は2回目、または3回目の撮像でピークに達し、梗塞巣におけるGd-DTPAのwash-in,wash-outの動態を反映しているものと思われた。また同一症例で経時的に造影MRIを行ない梗塞巣の修復過程について検討した結果、急性例で最も著明で、亜急性例、陳旧性例になるにつれて低下する傾向にあった。Gd-DTPAによる造影MRIは心筋のviabilityに関しては判定はできないものの、心筋梗塞の範囲、程度の判定に有用であるばかりでなく、経時的な観察により梗塞巣の修復過程を推測することが可能であった。また心筋SPECTと対比して梗塞部および虚血部の範囲を同定し、造影MRIで造影された梗塞巣の中心角度と心筋SPECTでみられた欠損部の中心角度と比較すると、非可逆性心筋障害の部分は造影され、再分布のみられた可逆性の心筋障害の部分は造影されず、確かにGd-DTPAによる造影MRIで造影された部分は確かに梗塞巣を示していると思われた。Gd-DTPAによる造影MRIでは、梗塞巣を陽性描画でき、梗塞巣の修復過程及び治療効果判定の一助になることが示唆された。今後さらに症例を増やし、心筋梗塞をはじめ肥大型心筋症の心筋潅流などの病態の究明に迫って行きたい。
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