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1992 年度 実績報告書

細胞内pH(pHi)と熱感受性・熱耐性との関係及び種々薬剤によるpHiへの影響

研究課題

研究課題/領域番号 04670682
研究機関関西医科大学

研究代表者

田中 敬正  関西医科大学, 医学部, 教授 (40131445)

研究分担者 播磨 洋子  関西医科大学, 医学部, 助手 (80140276)
キーワード細胞内pH / 温熱感受性 / 温熱耐性 / 膜作用物質
研究概要

蛍光pH指示薬(BCECF)とFlow Cytometryのsorting技術を用いて、細胞内pHと温熱感受性について以下の事を検討した。(1)高pHi細胞と低pHi細胞とでの温熱感受性の違い、(2)SCK細胞、V-79細胞、Hela細胞を用いて、細胞系の相違により出現する温熱感受性の違いがpHiの変化と相関するか、(3)非温熱耐性細胞と耐性細胞で認められる感受性の違いがpHiの変化と相関するか(4)膜作用物質であるリドカインを用いて、温熱感受性とpHiへの影響について検討した。結果:(1)FCM Cell Sorting技術による高pHi細胞群と低pHi細胞群とで温熱感受性に差異は見いだせなかった。(2)温熱感受性の異なる細胞(SCK細胞、V-79細胞、Hela細胞)においても同様の結果が得られた。(3)非温熱耐性細胞(Non-TT)と温熱耐性を誘導させた細胞でpHi(TT)に変化が見られないことが確認した。Non-T.T.細胞の方がT.T.細胞よりpHiの酸性化が大きく、pheが7.50の時、Non-T.T.細胞では加温中にpHiの変化は認められないが、T.T.細胞ではpHi値は7.32から7.44と0.1pH unitsの上昇を認め、pHiの酸性化は認められなかった。このように温熱感受性の低いT.T.細胞でpHiの酸性化が弱く、pHiの変化と温熱感受性には相関があることが示唆された。(4)膜作用物質(リドカイン、5mM)で膜電位への影響を認め、温熱感受性は増強されたが、細胞内pHへの影響はみられなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 永田 憲司.田中 敬正: "蛍光pH指示薬を用いた細胞内pH測定と温熱による細胞内pHへの影響" CYTOMETRY RESEARCH. 2(1). 12-17 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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