研究課題/領域番号 |
04670710
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
山崎 晃資 東海大学, 医学部・精神科, 教授 (50147170)
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研究分担者 |
加藤 由起子 東海大学, 医学部・精神科, 助手 (60246105)
林 雅次 東海大学, 医学部・精神科, 助教授 (30096250)
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キーワード | 自閉症 / 初期徴候 / 乳幼児期 / Logistic回帰分析 |
研究概要 |
自閉症症状として臨床的に診断し得る以前の特徴的な行動、すなわち「初期徴候」について、24項目の行動チェック・リストによる研究を行ってきた。その結果、自閉症の乳幼児期に特異的に認められるいくつかの行動を抽出することができた。 平成5年度は、24項目の行動について自閉症診断との関連を検討するために、自閉症児群188例(男146例、女42例、平均年齢6.7±3.5歳)と健常児群261例(男133例、女128例、平均年齢1.8±0.8歳)から得られた所見についてLogistic回帰分析を行い、LevelI〜IVの4段階に分類した。 LevelI(3項目)およびLevelII(6項目)は、乳幼児期の自閉的行動と規定し得る行動である。一方、初期徴候と想定される行動として、LevelIII[(6)家族(主に母親)がいなくても平気で一人でいる、(19)遊びに介入されることをいやがる、(21)ある動作、順序、遊びをくり返したり、著しく執着したりする、(22)おちつかなく手をはなすとどこに行くかわからない、(4)喃語が少ない、(10)イナイイナイバーをしても喜んだり笑ったりしない、(11)抱こうとしても抱かれる姿勢をとらない、(15)1〜2歳ごろまでに出現していた有意味語が消失する、(7)親の後追いをしない]の9項目、LevelIV[(24)夜寝る時間、覚醒時間が不規則である、(5)人見知りしない、(1)あやしても顔をみたり笑ったりしない、(17)手をヒラヒラさせたり、指を動かしてそれをじっとながめる、(3)大きな音にも驚かない、(2)小さな音にも過敏である]の6項目が抽出された。 これまでの研究から、【.encircled1.】初期徴候と想定される行動が、いつ、どのような状況において発現したのか、【.encircled2.】観察者と親の評価の差異をどのように考えるのか、【.encircled3.】日常生活場面における乳幼児の行動評価をどのように行うのかが、今後の課題として取り上げられた。 今後、新生児期から乳児期に撮られたビデオ記録を解析する方法を導入し、上記課題をさらに検討して行きたい。
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