研究課題/領域番号 |
04670741
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
井上 裕 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (90203249)
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研究分担者 |
中島 秀彰 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (20253528)
渋田 健二 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (70253531)
上尾 裕昭 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (70150430)
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キーワード | 置Gene transfer / 遺伝子治療 / レトロウィルスベクター / インターリューキン2 |
研究概要 |
平成4年度はpRc/CMVvectorにIL2cDNA遺伝子を組み換えtransfection assayを行うこと、およびその移入効率、安定性、DNA、蛋白レベルでの解析等、主要検討項目については、予定通り研究が進み、株化培養細胞では、約30〜60日にわたって、IL2蛋白を産生、細胞外に分泌することが確認された。しかしながら、クローンを選択する過程においてIL2産生能力の低下は著しく、plasmid vectorを使用する限り、動物実験はかなり困難であると考えられた。そこで、本年度は新たに、retroviral vectorへの組換えを試みた。また、IL2とは別に免疫能増強因子でありまた細胞接着因子として最近報告された、B70/7-2cDNAをPCRを用いてクローニングしこれのretroviral vectorへの組換えを試みた。 1.pBlueScriptに組み込まれたIL2cDNAを制限酵素で切りだし、LTR promotorを持つレトロウイルスベクターpGEM5 neoに組換えた。この際、IL2cDNAの3'の下流にあるpoly A signalを除くための工夫を行った。現在packaging cell PA317へのtransfection assayを進めているところである。 2.報告されたB70/7-2cDNAを完全に含み、しかも3'下流にあるpoly A signalを含まない配列を増幅するPCR primerを設計し、B-cell細胞株Raji由来のmRNAからRT-PCR法でcDNAを合成し、更にPCR cloning用に工夫されたTA-vector system をもちいvectorにクローニングした。得られたクローンについてsequneceを行ったところ、報告されているB70/7-2cDNAと同等の配列クローンを得たので、現在これをレトロウイルスベクターpGEM5 neoに組換え中である。
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