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1992 年度 実績報告書

核内がん遺伝子発現調節因子の同定と診断法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 04670753
研究機関東邦大学

研究代表者

逸見 仁道  東邦大学, 医学部, 助教授 (90165514)

研究分担者 進藤 彦二  東邦大学, 医学部, 助手 (40235776)
高塚 純  東邦大学, 医学部, 講師 (30139026)
キーワードN-mycがん遺伝子 / 発現制御因子 / 5´-flanking region / BIAtore system / スクリーニング
研究概要

我々は、ヒト神経芽細胞腫株化細胞TNB-1の増幅N-myc遺伝子から、5'-flanking control regionの塩基配列を決定した。本配列については、我々が世界に先駆けて決定したもので、世界的なDNA dafa baseの一つであるEuropean Molecular Biology Library(EMBL)にSubmissionした。更に、N-myc遺伝子の発現制御因子の結合領域を予測するために、既知の制御因子(約60種)が認識する塩基配列と本配列と配列とで、各々の因子についてhomology検索を行ったところ、本配列には約20種の因子の認識配列と高いhomologyを示す領域が存在し、興味深いことにそれらは約4箇所に集約され、また、これらの領域を含む断片のCAT assayの結果から、これら4箇所の領域が発現に必要であることが明らかになった。そこで、これら4箇所の塩基配列を含むDNA断片を全て化学合成することにした。癌組織並びに培養細胞株由来の制御因子を合成したDNA断片への結合能を指標にしてスクリーニングするための条件検討を、BIA core System(Pharmacia社製)を用いて検討した。即ち、合成したDNA断片をTerminal Deoxynucleotidyl TransferaseでBiotinyl化し、Biotinyl化DNA断片とBIA core Systemのsensorchipに予め共有結合させたStreptoavidinとを更に結合させ、様々な濃度の試料を流した。得られたsensogramから試料についての解析を行ったところ、applyした試料の蛋白濃度に比例して検出される反応量が増大し、非特異的結合が検出されることが分かった.従って、本systemは、スクリーニングには適さず、精製された因子についての解析に用いることとした.スクリーニングに用いる臨床sampleも集まりつつあり、スクリーニングには、合成したDNA断片を結合させたDNA column column chromatographyを用いる予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Hemmi , H.: "Storage form of N‐myc oncoprotein in mammaliun licrn embryos." 小児がん. 29. 48-52 (1992)

  • [文献書誌] Hemmi, H.: "Identification of the binding site of 55KDa tumerneciosis factor veceptor by synthetic peptides." Biochem. Biophys. Res. Commun.188. 503-509 (1992)

  • [文献書誌] Hemmi, H.: "Pleiotypic changes in expression of the N‐myc gene in neuroblastomy cell lines treated with anti‐cancer diugs." Recent Adv. Chem. Mol. Biol. Cancer Res.

  • [文献書誌] Hemmi, H: "Storage and activeforms of N‐myconcopretein in mammaliun embryos and the in role in tumorigenesis and embryogenesis." Recent. Adv.Chem.Mol. Biol. Cancer Res.

  • [文献書誌] Hemmi, H.: "Heterogeneous erpression of N‐myc oncoprotein: relationship to cell cycle" Clin. Chem. Eng. Commun.(1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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