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1993 年度 実績報告書

消化器癌に対する化学療法の効果増強に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04670759
研究機関千葉大学

研究代表者

鈴木 孝雄  千葉大学, 医学部, 助手 (90235961)

研究分担者 軍司 祥雄  千葉大学, 医学部, 助手 (60241957)
永田 松夫  千葉大学, 医学部, 助手 (50231486)
落合 武徳  千葉大学, 医学部, 助教授 (80114255)
磯野 可一  千葉大学, 医学部, 教授 (70009489)
キーワードATCCS / 抗癌剤感受性試験 / 自家骨髄移植併用大量化学療法
研究概要

1、adhesive tumor cell culture system(ATCCS)による抗癌剤感受性試験:
ATCCSの利点は(1)癌細胞の実際の増殖を抑制するシステムである為、試験結果と臨床効果が一致する可能性が高いこと、(2)plating efficiencyが高いことから必要癌細胞数が少数で済むため、生検材料を用いた感受性試験の可能性があること、と考えられた。
初年度は(2)に関する検討を行ない、生検材料における検索が可能であることを確かめたため、当該年度では、(1)に関する検討を行った。術前に抗癌剤を投与し、生検材料による感受性結果と、手術時摘出標本における病理組織学的効果を対比した。未だ少数例であるが、5-FUに感受性のある3症例に、術前に5-FUを経口投与したところ組織学的効果がみられた。現在症例を増やして検討している。
2、自家骨髄移植併用大量化学療法の補助療法としての可能性:
再発、進行胃癌患者に対して自家骨髄を採取、凍結保存した後、エトポシド1,200mg/m^2、ADM80mg/m^2、CDDP120mg/m^2投与し、解凍した自家骨髄を輸注したところ、全例生着し治療を安全に施行し得た。治療成績は89%という高い奏効率を得たが、必ずしも生存率の向上には結びつく結果は得られなかった。そこで、根治手術を施行し得た進行胃癌症例(Stage IV a,b)に対して、術後に大量化学寮法を施行することで、生存率の向上を図ることとした。この場合の問題点としては、治療の安全性であるが、投与量の工夫で安全に施行し得た。経過観察により、効果判定をする予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takao Suzuki,et al: "High-dose chemotherapy with antologous bone marrow trausplantation in the treatment of advanced gastric cancer" CANCER. 72. 2537-2542 (1993)

  • [文献書誌] V.A.Kouzmitchev,T.Suzuki et al: "Adhesive tumor cell culture system(ATCCS)-chemosensitivity assay in gastric cancer with emphasis on the possibility of preoperative analysis by data of gastrobiopsy" Recent advances in management of digestive cancers. 377-379 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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