colon26の皮下接種腫瘍量は、5×10^5個では、4日目3mm、8日目6mm、12日目11mm、5×10^6個では4日目6mm、8日目10mm、12日目は14mmとなるが死亡例が多くなったため5×10^5個を接種することにした。 次に免疫療法単独及び化学療法剤併用の治療効果を検討した。OK-432の免疫療法剤は、腫瘍移植10日後に腫瘍内注入することで、腫瘍の増殖を抑制し、生存期間を延長させた。化学療法剤のCyclophosphamide(CY)は、腫瘍移植13・14日後腹腔内注入することで50%腫瘍縮小効果を認めた。OK-432、CY併用療法は腫瘍縮小率、腫瘍縮小期間のいずれも、それぞれの単独郡に比べ良好であった。所属リンパ節では、OK-432は、L3T4比率を減少、Lyt2比率を増加させ、CYは、L3T4比率、Lyt2比率を増加させた。脾臓では、OK-432はL3T4比率、Lyt2比率は減少させたがL3T4/Lyt2は増加した。一方、OK-432、CY併用療法では著しいL3T4比率の増加を認めたが、L3T4/Lyt2は軽度の増加であった。 Winn lassayでは、OK-432単独、OK-432・CY併用、CY単独の順で脾細胞に腫瘍中和能を認めた。
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