• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

無蛋白培養法を用いた食道癌細胞増殖機構の究明-特に癌遺伝子発現との関連性について-

研究課題

研究課題/領域番号 04670777
研究機関京都大学

研究代表者

嶋田 裕  京都大学, 医学部, 助手 (30216072)

研究分担者 今村 正之  京都大学, 医学部, 教授 (00108995)
キーワード食道癌 / cyclinD1 / 予後因子 / 無蛋白培養 / p53mutation
研究概要

今回は我々の樹立した食道癌細胞株29株を対象にp53mutationを検討した。29細胞株のうち22株(75.9%)の高率にSSCP法でshiftがみつかった。シークエンスによりexon5に6株、exon6に8株、exon7に8株、exon8に3株のpoint mutation(重複あり)が認められた。p53のmutationが培養の過程で生じたものか、p53にmutationのあるものが培養可能となるのか、初期の頃の細胞株のsampleでの検討ならびに切除標本との対比を行う予定である。一方、無蛋白培養可能細胞では7株中5株(71.4%)にmutationを認め、exon5に3株、exon6に1株、exon7に1株mutationを認めたがp53のmutationと無蛋白培養との関連性は認めなかった。mutationの位置は有血清のときとほぼ同一であった。有血清でmutationを認めなかった3株の無蛋白培養可能細胞では1株に新たにp53のmutationを認めた。
一方、CyclinD1との関係は13株のCyclinD1無増幅細胞のうち11株(84.6%)にp53のmutationを認め、このうち5株にCyclinD1のmRNAの2倍以上の発現を認め、3株では4倍以上の発現であった。
現在、これまで行ったCyclinD1についての検討に続いてCyclinD2.D3についても検討を行いさらにsdi1/cip1/waf1/p21についての検討を行い細胞周期との関連を明らかにする予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yutaka Shimada: "Prognostic significance of cell culture in carcinoma of the esophagus" Br.J.Surg.80. 605-607 (1993)

  • [文献書誌] Yutaka Shimada: "Relation of Epidermal Growth Factor Receptor Concentration to Growth of Human Esophageal Cancer Cell Lines" Arch Jpn Chir. 62. 153-165 (1993)

URL: 

公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi