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1993 年度 実績報告書

肝膵同時大量切除における臓器相関と切除限界の予測に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04670800
研究機関北里大学

研究代表者

大宮 東生  北里大学, 医学部, 教授 (70050557)

研究分担者 古田 一徳  北里大学, 医学部, 助手 (40209177)
泉家 久直  北里大学, 医学部, 助手 (30193379)
高橋 毅  北里大学, 医学部, 講師 (70245405)
吉田 宗紀  北里大学, 医学部, 講師 (50201017)
柿田 章  北里大学, 医学部, 教授 (90109439)
キーワード肝切除 / 膵切除 / 肝膵大量切除 / 肝膵臓器相関 / 肝再生 / 膵ホルモン
研究概要

肝膵同時切除の耐術限界並びに肝・膵相関、再生の状況を検索するために雑種成犬を用いて実験的研究をおこなった。
方法:昨年度行ったI群(70%肝切除のみ)、II群(70%肝切除+2/3膵切除)に加えて、III群として70%肝切除に80%膵切除(II群の膵切除の範囲に更に両側から約1cmづつの膵切除を加えたもの)を作成して検討した。
結果:生存率は、I群100%、II群66.7%に対し、III群では75%であり、死因は、肝不全に伴う出血と考えられる。
肝不全を来したものでは術後早期からの血小板減少や、PTT、HTの延長とその回復の遅延がみとめられた。また、血糖の上昇と、IRIの低下及びIRGの上昇が見られた。これらのデータは肝不全へ移行を示唆するものと思われた。
生化学検査上の各種酵素の変動、ICG排泄率、AKBRなど、肝機能を反映すると思われる検査においては各群間に有意差を認めなかった。
考案:70%肝切除に2/3膵切除のみならず、3/4膵切除を加えても充分に耐術し得るものがあることが明かとなった。しかし、対象群と比して生存率は低下しており、死亡の原因としては肝不全が重要であると考えられた。今後は侵襲度の大きさを的確に表現する指標の検索が重要であり、種々の肝再生因子の検索や形態学的な検索を加えていき、これらの手術の安全限界を定めたい。

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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