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1992 年度 実績報告書

FCMによる核DNA量と癌浸潤リンパ球の多重染色を用いた胃癌転移形式と予後の検討

研究課題

研究課題/領域番号 04670812
研究機関近畿大学

研究代表者

黒岡 一仁  近畿大学, 医学部, 講師 (40195574)

研究分担者 森川 栄司  近畿大学, 医学部, 助手 (30210149)
藤井 良憲  近畿大学, 医学部, 助手 (80228965)
松田 泰次  近畿大学, 医学部, 講師 (10122110)
進藤 勝久  近畿大学, 医学部, 助教授 (80112043)
キーワード胃癌 / DNA ploidy pattern / DNA index / PCNA標識率 / TILサブセット
研究概要

生体の腫瘍防御機構として浸潤リンパ球(TIL)は局所免疫監視能を有している。そこで、胃癌のTILサブセットを測定、癌局所における宿主免疫応答を検討し、癌の生物学的悪性度を示すDNA ploidy patternとの関連を解析する。 平成4年度は、切除胃癌553例中腹膜播種P(+):34例,肝転移H(+):30H(-):22例の108例を対象にFlow cytometryを用いたDNA ploidy pattern,DNA index (DI)とPCNA標識率(LI)からretrospectiveに胃癌の転移形式を検討した。DNA aneuploidyの頻度はP(+):50%(17/34),H(+):80%(24/30),P(+)H(+):77%(17/22),P(-)H(-):36%(8/22)であり、H(+)とP(+)H(+)は有意に高率であった(P<0.01)。DIの比較では、P(-)H(-)とP(+)は全例DI≦1.6であるのに対し、H(+)の23.3%、P(+)H(+)の31.8%にDI≧1.7のDNA aneuploidyを認めた。また、108例のPCNAのLIは17〜87%であり、P(+):47±18%、H(+):62±11%、P(+)H(+):54±15%であり、P(-)H(-)の46±12%に対し、H(+)とP(+)H(+)は有意に高率であり、DNA ploidy PatternとLIに有意の相関を認めた(P<0.05)。 TILサブセットの測定は、現在41例に対して行なったが、DNA aneuploidy症例の方がCD4/8比は高い傾向にあった。平成5年、6年度の研究で症例を増やしより詳細な検討を加える。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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