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1992 年度 実績報告書

重症筋無力症に対する脾臓摘出術の効果-実験的自己免疫性重症筋無力症(EAMG)ラットにおける検討-

研究課題

研究課題/領域番号 04670835
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

正岡 昭  名古屋市立大学, 医学部, 教授 (40232136)

研究分担者 深井 一郎  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (10244550)
山川 洋右  名古屋市立大学, 医学部, 講師 (40148284)
キーワード重症筋無力症 / 脾臓摘出術 / EAMG
研究概要

平成4年度の研究計画に沿い実際に実施された研究の成果を報告する。
1.シビレエイ(Torpedo californica)の電気器官よりAchRを抽出し、6週齢雌性ラットに免疫してEAMGを作成した。
2.EAMGラットの胸腺及び脾臓のH-E染色標本を鏡顕的に検討したが組織学的な著変を認めなかった。
3.EAMGラットを3群にわけ胸腺摘出群、脾臓摘出群、偽(sham)手術群とし、それぞれの手術を免疫後1週にて施行した。術後4週にて、屠殺し、以下の検討を加えた。
(1)術前後の抗Torpedo-AchR抗体価を測定した。各手術群とも術後4週にて抗体価の上昇を認めたが、手術群間で差はなかった。
(2)術前後の抗ラット骨格筋-AchR抗体価を測定した。各手術群とも術後4週にて抗体価の上昇を認め、脾摘群及び胸摘群はsham群に較べ有意に抗体価の上昇が低かった。
(3)屠殺時にラット腹腔内リンパ節を採取し、リンパ球幼弱化試験を行った。mitogenとしてTorpedo-AchR、PHA、LPSを用いたが、LPSにて脾摘群及び胸摘群は有意にリンパ球応答が抑制されていた。また他の2つのmitogenにおいても、低値を取る傾向にあった。
以上の結果により、EAMGにおける胸腺摘出術及び脾臓摘出術の有効性が示唆された。しかし組織所見の結果より、EAMG動物の重症筋無力症発症機転の特殊性が考えられる。今後この点も含め、検討数の充実、臨床所見の検討、リンパ球サブセットの検討等を加えていくつもりである。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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