• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 実績報告書

非小細胞肺癌における増殖抗原・GSH関連抗原発現、制癌剤感受性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 04670841
研究機関東海大学

研究代表者

小川 純一  東海大学, 医学部, 講師 (20112774)

研究分担者 岩崎 正之  東海大学, 医学部, 助手 (90223388)
キーワード非小細胞肺癌 / グルタチン関連酵素 / 増殖抗原 / CDDP感受性
研究概要

外科的切除を行なった84例の肺癌で、組織型別にCisplatin(CDDP)感受性とグルタチオン関連酵素ならびに増殖抗原発現の関係を検討した。感受性の判定は腫瘍細胞をCDDP加RPMI溶液と培養し、DNAヒストグラムでS期あるいはG2M期の増加がみられるものをCDDP感受性群、無変化のものを非感受性群とした。また免疫組織学的にGlutathioneperoxidase(GPX)、Glutathione reductase(GR)、Proliferating Cell Nuclear Antigen(PCNA)、Epidermal Growth Factor Receptor(EGFR)の発現を酵素抗体間接法で調べた。対象症例のCDDP感受性率は33%で、組織型別では小細胞癌86%、大細胞癌40%、扁平上皮癌31%、腺癌6%であった。CDDP感受性とGPX、GR発現には逆相関が認められ、各組織型においてCDDP感受性率、GPX、GR発現頻度に有意差があった。CDDP感受性群は非感受性群に比べて、GPX、GR発現が有意に低く(p<0.01)、非小細胞肺癌ではPCNA、EGFR発現が有意に低かった(P<0.05)。これらの所見よりグルタチオン関連酵素ならびに増殖抗原の免疫組織学的検索は肺癌のCDDP感受性の推定に有用と考えられた。現在In vitroによるフローサイトメトリーを用いたCDDP感受性試験ま正当性を確認するために手術後再発した感受性群患者にCDDPを投与し、in vivoにおける再発巣の縮小効果を試験中である。またCDDP感受性群と非感受性群患者にCDDPを投与後、両群間に生存率の差がみられるか否かを検討中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Jun-ici Ogawa: "Immunohistochemical Study of Glutathione Related Enzymes and Proliferative Antigens in Lung Cancer:Relation to Cisplatin Sensitivity" Cancer. (1993)

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi