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1992 年度 実績報告書

頸部頸動脈動脈硬化性高度病変の形成機序に関する研究ー特に血栓部出血の機序とVasa Vasorumの病的意義についてー

研究課題

研究課題/領域番号 04670853
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

遠藤 俊郎  富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (70125269)

研究分担者 赤井 卓也  富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (50222500)
桑山 直也  富山医科薬科大学, 附属病院, 助手 (30178157)
キーワードCarotid Artery / Aterosclerosis / Stenosis / Occlusion / Pathogenesis / Plaque Hemorrhage / Thrombus / Vasa Vasorum
研究概要

頸部頸動脈にみられる動脈硬化性高度病変の形成機序については不明の点が多い。本研究は、特に動脈硬化巣に見られる出血病変に着目し、その病態解明を目指すものである。平成4年度の研究実績は以下の如くである。
1)手術で得られた高度狭窄または完全閉塞病変の標本を用い、病変部新鮮出血の有無、発生部位、血栓および壁内新生血管との関連を中心に検討し、本病変の病理組織所見の研究につき一定の見解を得た。主たる結果は、(1)急性期病変は動脈硬化巣に新鮮壁内出血を高頻度に認める (2)血管内腔を狭窄・閉塞する血栓は壁内出血に連続する (3)壁内出血部には豊富な新生血管の発達を見る、の3点であり、頸動脈高度閉塞病変の形成に壁内出血が重要な役割を示すことが示唆された。本成果は第3回のInternational Workshop on Cerebrovascular Surgeryで学会報告を行うとともに、“STROKE"に論文投稿中である。
2)上記の検討に加え他疾患の臨床剖検例も含め、頸部頸動脈血管壁構造の特徴につき検討を続けた。その結果本部位では豊富な血管壁vasa vasorumの発達があり、特に動脈硬化病変では顕著な発達を見ることが示された。出血機序解明の上で注目すべき所見と考えている。壁内血流量の測定、各種免疫染色法を併用した検討もあわせて行なっている。
3)家兎動脈硬化モデルの作成も試みているが、これまでのところ臨床例に一致するような高度閉塞病変の形成は得られず、現在血栓モデル作成用光源を用いる方法により、研究の展開・発展を計っている。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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