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1992 年度 実績報告書

脳血管内皮細胞・神経膠細胞cocultureによる脳血液関門実験系の構築と応用

研究課題

研究課題/領域番号 04670863
研究機関神戸大学

研究代表者

長嶋 達也  神戸大学, 医学部, 助手 (80201680)

研究分担者 玉木 紀彦  神戸大学, 医学部, 教授 (10030941)
穀内 隆  神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (30178248)
キーワード脳血管内皮細胞 / 神経膠細胞 / 共焦点レーザー顕微鏡 / 脳血液関門
研究概要

(1)ラット脳毛細血管内皮細胞の培養系を確立し、第八因子が組織化学的に一様に存在し、PGI2などの内皮細胞特有の生理活性物質の存在も確認した。secondary cultureを用いて細胞間反応研究用チャンバーの多孔性膜(collagen処理)に一様な内皮細胞層を形成することに成功した。この膜はsucroseに対して不完全な透過性を示すことを確認した。
(2)共焦点レーザー蛍光顕微鏡を用いて、脳血管内細胞の細胞内Caのin vitro,real timeの観察を可能とした。共焦点レーザー顕微鏡の載物台上に温度、酸素濃度,PHを一定に保つ還流装置を作製し、無酸素実験、各種生理学的実験を可能とした。高浸透圧刺激により細胞内Ca濃度の変化が観察され、高浸透圧による可逆性のBBB openingに細胞内Caが関与している可能性が明らかにされた。コラーゲン膜(Cellugen)を用いたin vitro BBB実験が完成し、14C-Sucrose、Ethylenglycole、Leucineを用いて確認した。leulotrien C4,serotonine等のchemical mediatorによるBBB透過性の変化も確認した。以上の結果は、1993年度国際脳浮腫シンポジウムにおける、パネルディスカッションに採択され、monographとして発行される。
(3)神経膠細胞とのcocultureに関しては、いくつかの困難な課題を残している。C6グリオーマとのcocultureを試みると共に、新生ラット脳を用いて星状神経膠細胞の分離・培養に着手した。これによって、より生理的なcoculture条件が得られる。 以上、生理的条件下における実験系が確立し平成5年度以降に病態研究への道が開かれた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 長嶋 達也: "Chiavl I型寄形における脊髄内広力分布の解析" 脊髄外科6:91-96,1992. 6. 91-96 (1992)

  • [文献書誌] 鈴木 寿彦: "脳血細血管における2-Deaxyrlucose輸送動態の脳産血に伴う変化" 第15回脳浮腫研究会報告集. 69-78 (1992)

  • [文献書誌] 長嶋 達也: "連続体力学,熱力学に基づいた頚管内圧理論の全体的見通しについて" 頚管内圧研究会報告集. 1-6 (1992)

  • [文献書誌] T.Nagashima,: "Hydrocaphalus pathogenesis & Tuatueut Biomedanical Avalysis of Mydrscepkalus" Spvinger-Verlag, 702 (1991)

  • [文献書誌] 玉木 紀彦: "小児の正常圧水頭症 in 水頭症-基礎と臨床(松本悟,玉木紀彦編)" ニューロン社, 650 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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