研究課題/領域番号 |
04670875
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
中原 成浩 東京慈恵会医科大学, 医学部脳神経外科, 助手 (80147339)
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研究分担者 |
宿谷 郁男 東京慈恵会医科大学, 医学部脳神経外科, 助手 (90226291)
田中 英明 東京慈恵会医科大学, 医学部脳神経外科, 助手 (70227164)
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キーワード | spina bifida / delayed Splotch / hydrocephalus / Chiari II malformation / subarachnoid space / myeloschisis |
研究概要 |
継代培養されたSpd carrierの雌と雄の交配により作成した各妊娠日数別胎仔の検討では、脊髄披裂の発生は約25%であり脊髄披裂例における脳傍矢状断切片では、妊娠日数13日より後頭蓋窩奇形を認める様になり妊娠末期ではその形態は顕著となりChiari II奇形様後頭蓋窩所見を呈することが確認された。そしてその再現性は100%であった。また、妊娠日数12日、18日正常マウスの後頭蓋窩ならびに頭蓋冠部のクモ模下腔の走査電顕所見では、正常胎仔脳のクモ膜下腔の妊娠時期に伴う発達が認められた。次に妊娠末期に取り出した胎仔の生存であるが、まず正常マウス妊娠日数18日を出生前に取り出し他のFoster motherにその飼育を委ねたところ、取り出した直後の胎仔の保温と乾燥に注意をしながら、Foster motherの胎仔と混合することで正常例ではほぼ問題なく生後発育が確認された。そして脊髄披裂例に対してはまず直接顕微鏡下に縫合を試みたが、欠損部が大きく縫合は不可能であった。続いて、フィブリングルーあるいは医療用アロンアルファーを用いて披裂部の修復を行ったが全く生着しなかった。そこで、正常例でのFoster motherによる飼育には問題ないことは確認されているので、今後は同じ妊娠日数18日の正常胎仔の皮膚を脊髄披裂部にフィブリングルーを用いるかあるいはナイロン糸にて縫合し、移植することを考慮している。
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