研究概要 |
脂肪塞栓症候群の治療は呼吸管理を主体とした全身療法が支持されてきたが補助療法としての薬剤の効果については、その目的と使用方法等に於々議論が多くなされている 本症の重要障害盛治である肺内での各種炎症物質パライーターを測定し,同時に薬剤によるこれらの変化及び病理組織上の違いを対比して実験中である。 〈実験方法〉 雑種成犬に同種粗脂質を注入し、実験的脂肪塞栓状態を作り出し、これにヘパリン,副腎皮質ホルモン剤,蛋白分解酵素阻害剤を投与し、また、各種薬剤の投与量を変える事でコントロール群との比較を用い、この際、胸部レントゲン,肺組織学的検討、及び肺胞洗浄よりPLA_2,アラキドン酸,アラキドン酸代謝物,リン脂質,リパーゼ,FFAを測定、又、肺組織抽出液よりアラキドン酸,アラキドン酸代謝物,過酸化脂質を測定し、非注入群と比較検討中である。
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