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1994 年度 研究成果報告書概要

脂肪塞栓症候群の研究

研究課題

研究課題/領域番号 04670888
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関三重大学

研究代表者

塩川 靖夫  三重大学, 医学部, 助教授 (80115708)

研究分担者 前沢 治  三重大学, 医学部附属病院, 助手 (60181575)
笠井 裕一  三重大学, 医学部附属病院, 助手 (20242943)
研究期間 (年度) 1992 – 1994
キーワード脂肪塞栓症候群 / アラキドン酸カスケード / シクロオキシゲナーゼ / 治療薬 / アスピリン / ベメメタゾン / アプロチニン / ヘパリン
研究概要

脂肪塞栓症候群に於る肺障害の発生機序に関し、アラキドン酸カスケードが関与している事を報告してきた。今回、当教室に於る研究結果を基にアラキドン酸及びその代謝物質を測定し、一般的に本症の治療薬として推奨されている薬物の有用性を検討した
〈結果〉各種薬剤に於る肺組織抽出液のアラキドン酸代謝物質の動態
1)アスピリンでは、トロンボキサンB_2,プロスタグランジンE_2が非投与群に比べ有意に低下していた。2)ベタメタゾンでは、トロンボキサンB_2とプロスタグランジンE_2が有意に低下していた。3)アプロチニンでは6-ケトープロスタグランジンF_<1d>,トロンボキサンB_2、プロスタグランジンE_2が有意に低下していた。4)ヘパリンではトロンボキサンB_2、プロスタグランジンE_2が有意に低下していた。
各種薬剤に於る肺胞洗浄液中のアラキドン酸代謝物質の動態
1)アスピリンでは、ホスホリパーゼA_2、6-ケトープロスタグランジンF_<1d>、トロンボキサンB_2、プロスタグランジンE_2、リン脂質が非投与群に比べ有意に低下していた。2)ベタメタゾンでは、ホスホリパーゼA_2、6-ケトープロスタグランジンF_<1d>、プロスタグラソジンE_2が有意に低下していた。4)ヘパリンでは、ホスホソパーゼA_2、アラキドン酸、6-ケトープロスタグランジンF_<1d>、トロンボキサンB_2、プロスタグランジンE_2リン脂質が有意に低下していた。
組織学的検討
アスピリン、ベタメタゾンでは肺毛細血管内の脂肪滴は消失しており水腫所見も認めなかった。アプロチニン、ヘパリンでは毛細血管内に脂肪滴の残存がみられ非投与群との明らかな差異は認められなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 半田 忠洋: "脂肪塞栓の実験的治療に関する研究" 三重医学. 39. (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] T.Handa: "The Experiment Study of the therapy for fat embolism syndrome" Mie-lgaku. 39. (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-09  

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