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1993 年度 実績報告書

骨形成因子を用いた広範な骨欠損に対する新しい再建方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 04670891
研究機関大阪大学

研究代表者

吉川 秀樹  大阪大学, 医学部, 講師 (60191558)

研究分担者 小野 啓郎  大阪大学, 医学部, 教授 (70028330)
内田 淳正  大阪大学, 医学部, 講師 (40176681)
橋本 淳  大阪大学, 医学部, 助手 (40237938)
キーワード骨形成因子 / 骨肉腫 / 骨欠損 / 骨移殖 / 生体材料
研究概要

マウス骨肉腫300g、ヌードマウス移殖ヒト骨肉腫300gより、4M塩酸グアニジン抽出、アセトン分画イオン交換カラム、ゲルろ過、HPLCカラムにより骨形成因子を抽出精製した。コラーゲン、ハイドロキシアパタイト、ポリ乳酸などの生体材料に、酵素処理や種々の薬品による処理を行い、抗原性が低く組織親和性があり、骨形成因子との結合が容易な生体材料を開発した。骨形成因子結合各種生体材料をマウスの大腿部筋肉内に移殖し、骨形成能、病理反応などを検討し、いかなる生体材料が最適であるかを検討した。その結果、マウスではハイドロキシアパタイト、ポリ乳酸(分子量600)、ポリ乳酸-ポリエチレングリコール共重合体が、骨形成因子の担体として適当であることが明らかとなった。これらの担体と合成骨形成因子を用いて、ラビット脛骨骨膜下において良好な骨形成の誘導に成功した。企業より入手した合成ヒト骨形成因子を用いて、サルの筋肉内及び脛骨骨下において良好な骨形成の誘導に成功した。本年度の研究における反省としては、以下の点が挙げられる。マウス骨肉腫500gを集める予定であったが、腫瘍の増殖が不良で300gのみが集められた。また、ヌードマウス骨肉腫500gを集める予定であったが、マウス感染率が高く、300gのみが集められた。その結果、骨形成因子の精製分画500mgを得る予定であったが、腫瘍の回収が悪く、200mgのみに終わった。その結果、精製分画を用いた骨形成実験はマウスのみで行ない、ラビット、サルに対しては、合成ヒト骨形成因子を用いた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yoshikawa,H.et.al.: "Expression of Bone Morphogenetic Proteins in Human Osteosarvoma" Cancer. 73. 85-91 (1994)

  • [文献書誌] 吉川秀樹,高岡邦夫: "骨りモデリングにおける骨芽細胞の役割" 医学のあゆみ. 165. 568-571 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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