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1992 年度 実績報告書

RAの実験モデルにおける発症と慢性化機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04670894
研究機関九州大学

研究代表者

宮原 寿明  九州大学, 医学部, 助手 (10209934)

研究分担者 神宮司 誠也  九州大学, 医学部, 助手 (80235829)
佛淵 孝夫  九州大学, 医学部, 助手 (40190219)
キーワードアジュバント関節炎 / プロテオグリカン / コラーゲン関節炎
研究概要

1、牛軟骨からのプロテオグリカンモノマー(PG)の抽出精製
超遠心機をもちいた比例沈降遠心法にてPGの抽出を行った。軟骨120gより約60mgのPGを抽出した。ウロン酸の測定により高純度のPGであることを確認した。
2、PGの前感作が実験的関節炎に及ぼす影響についての検討
抽出したPGを不完全アジュバントとともにラットに免疫後、II型コラーゲン関節炎およびアジュバント関節炎(Mycobacterium butylicumにより免疫)を作製した。II型コラーゲン関節炎はPG前感作により影響を受けなかったが、アジュバント関節炎はPGの前感作により有意に抑制された。この現象はアジュバント関節炎が軟骨成分の一つであるPGに対する免疫反応と深くかかわっていることを示すin vivoにおけるはじめての証明である。
3、PG前感作により誘導される免疫寛容メカニズムに関する検討
上記の実験系において抗PG抗体はPG前感作群で高値を示した。またMycobacterium butylicumに対するDTH反応はPG前感作群で有意に低下した。アジュバント関節炎を発症したラットより採取したリンパ節中のT細胞をPGおよびMycobacterium butylicumにて刺激したところ交差反応を示す細胞が存在することが証明された。以上よりアジュバント関節炎誘起T細胞は軟骨PGに高親和性をもつことが明かとなった。
4、プロテオグリカン誘導関節炎の作製
既に報告されているBalb/cマウス以外の系統およびラットにおける作製を試みたが現在のところ成功には至っていない。PGの免疫量を増やすか不完全アジュバントの種類を変更して今後検討する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 宮原 寿明: "アジュバント関節炎における抗プロテオグリカン免疫応答の役割" 日本整形外科学会雑誌. 66. S1352- (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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