Fishcer系7週ラット坐骨神経の遊離神経移植と血管柄付神経移植における神経再生速度の違いをみるためにCAT活性、腓腹筋湿重量の変化、電気生理学的検索、病理組織を比較した。 移植神経の長さ(15mm)と神経軸索再生速度より推察し両群とも神経再生していないと思われる2週目ではCAT活性は低値であった。しかし4週目に関しては血管柄付神経移植群(VNG群:平均6820CPM)は遊離神経移植群(FNG群:平均2750CPM)に比べて有意に高かった。(正常ラットの坐骨神経CAT活性は平均9860CPM)6週目以降は両群ともほぼ同値であった。 電気生理学的検索に関しては坐骨神経で刺激して腓腹筋でM波を導出した。2週目においては両群ともM波は導出されなかったが4週目ではVNG群は導出されFNG群は導出されなかった。6週目以降は両群とも導出可能となったこのことより再生軸索が移植神経片を通過すると思われる4週目においてはCAT活性上は血管柄付神経移植群の方が優位であるという結論を得た。
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