研究概要 |
1)原発性アルドステロン症および糖質コルチコイド反応性アルドステロン症のスクリーニングに関する研究 1)チューブ方式全自動酵素免疫測定(酵素標識18-ヒドロキシコーチゾルとポリクロナル抗体とを使用)を確立し以下の成果をあげた: 乾燥濾紙尿を試料とする方法を確立した.また,随時尿の使用でも患者と非患者(本態性高血圧症患者および正常者)を鑑別することが可能であることを確めた.また,遺伝性疾患である糖質コルチコイド反応性アルドステロン症の疑われた家系から保因者をスクリーニングすることに成功した. 2)磁性分離方式自動化学発光免疫測定(アクリジニウム標識18-ヒドロキシコーチゾルとモノクロナル抗体固定化磁性超微粒子とを使用)を確立し以下の成果をあげた: 乾燥濾紙尿を試料として測定した結果,上述の酵素免疫測定と非常に良い相関を得た.また,本法により測定時間が3時間(酵素免疫測定)から15分に短縮され,感度も10倍に向上した.本モノクロナル抗体を用いた測定系は特許出願中である. B)褐色細胞腫のスクリーニングに関する研究 バニリルマンデル酸(VMA)-ウシ血清アルブミンコンジュゲートを抗原としてマウスに免疫し,良好な特異性と親和性を有するモノクロナル抗体を得た.この抗体を用いての化学発光イムノアッセイを作製中である.
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