研究概要 |
1、造精機能障害モデルの作製:S-Dラットを対象として、抗癌剤ADRによる可逆的造精機能障害モデルを確立するため、ADRの投与量と投与期間を精細胞核DNA量瞬間自動測定による定量的解析から検討した結果、ADR0、25mg/kg,週3回,5週間連続皮下注射により、ADR投与中止後に可逆的に回復可能な造精機能障害を起こすことが可能であることが判明した。 2.内分泌学的動態の検討:下垂体-精巣系の内分泌学的動態をADRの投与量、投与期間別モデルを対象k検討した結果、上記のADR0、25mg/kg,週3回,5週間連続皮下注射では、血清テストステロンには有意の低下を来たさないことが判明した。つまり、本実験モデルは、男子不妊症の特発的造精機能障害の動物実験モデルの1つとして有用であると考えられた。
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