• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 実績報告書

腎結石発生機序における腎尿細管細胞と蓚酸カルシウム結晶の結合付着病態の解明

研究課題

研究課題/領域番号 04670978
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

大川 順正  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (90073733)

研究分担者 渡辺 俊幸  和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (30220908)
キーワード腎結石 / 尿細管細胞 / MDCK細胞 / 蓚酸カルシウム結晶 / glycosaminoglycan
研究概要

犬の遠位尿細管の性質をもつMDCK細胞を定量的に培養し蓚酸カルシウム結晶がその細胞表面に付着する形態を位相差顕微鏡および走差型電子顕微鏡で観察し、極めて短時間に洗浄しても剥れない、強固である種の有機的な付着がみられることを確認した。
定量倍養されたMDCK細胞と蓚酸カルシウム結晶を一定条件で接触させた後に、付着する結晶量を原子吸光分析で定量的に測定するシステムを考案し、その付着は濃度依存的および時間依存的なものであることが認められた。
また、ヘパリン、ヘパラン硫酸、ペントサン硫酸あるいはコンドロイチン硫酸等のglycosaminoglycanでMDCK細胞の表面を前処理することで、蓚酸カルシウム結晶の付着が濃度依存的に強く抑制されることを形態学的および生化学的に確認した。
さらに、Toriton×100や稀塩酸で細胞表面を前処理することにより、蓚酸カルシウム結晶の付着が、前処理の時間依存的に抑制されることが認められた。
尿細管細胞に対して毒性を示すといわれているゲンタマイシンの混入する細胞培養液で培養することによって、MDCK細胞表面の蓚酸カルシウム結晶の付着は有意におさえられることも確認した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 大川 順正: "尿路結石の再発予防" 臨床泌尿器科. 45. 641-650 (1991)

  • [文献書誌] S.Ebisuno: "Results of longterm rice bran treatment on stone recurrence in hypercalciuric patients." Brit・J・Urol.67. 237-240 (1991)

  • [文献書誌] 安川 修: "阻害物質としてのクエン酸.腸管にあたえるクエン酸の吸収とカルシウムの吸収" 泌尿器要. 37. 1103-1106 (1991)

  • [文献書誌] 大川 順正: "尿路結石の臨床" Modern Medicine. 19. 18-25 (1990)

  • [文献書誌] 大川 順正: "尿路結石の化学" Modern Urinalysis. 6. 22-25 (1990)

  • [文献書誌] 大川 順正: "カルシウム結石症の成因ならびに再発予防に関する研究" 病態生理. 8. 179-180 (1989)

  • [文献書誌] 大川 順正: "図説泌尿器科学講座:尿路結石症の予防" メジカルビュー社, 13 (1991)

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi