研究課題/領域番号 |
04670992
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
麻生 武志 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (60093176)
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研究分担者 |
金子 均 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (60233889)
小山 嵩夫 東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (40092407)
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キーワード | 骨代謝 / エストロゲン / ビタミンD / 漢方薬 / 骨芽細胞 / 破骨細胞 / GnRHアゴニスト / 抗癌剤 |
研究概要 |
前年度においてGnRH agonist(GnRH-A)により低エストロゲン状態にしたラットの骨量、骨形態計量を中心とした骨代謝と、これに対する漢方製剤:八味地黄丸(八味丸)の影響を検討を行い、本実験条件下で誘発された骨吸収の亢進が薬剤投与で防止されることを明かにした。本年度はさらに作用機序を解明するために骨代謝パラメータの分析と、非脱灰骨端切片の蛍光顕微鏡による観察を行った。検討した骨代謝パラメータの中でGnRH-A群で上昇したアルカリフォスファターゼは八味丸群で低下し、形態的分析でtotal trabecular areaおよびtrabecular widthが対照群に比して実験群で有意に減少していたが、八丸群とGnRH-A群との比較では前者で高値であった。本・前年に行った研究の結果より、GnRH-Aによる低エストロゲン状態でラット骨代謝は抑制され、これに対し漢方薬:八味地黄丸は骨の吸収を抑制し、形成を促進することが明かとなった。
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