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1993 年度 実績報告書

ムチン母核構造を認識する抗体を用いた羊水塞栓症の新しい診断

研究課題

研究課題/領域番号 04670997
研究機関浜松医科大学

研究代表者

小林 浩  浜松医科大学, 医学部, 助手 (40178330)

研究分担者 金山 尚裕  浜松医科大学, 医学部, 助手 (70204550)
寺尾 俊彦  浜松医科大学, 医学部, 教授 (60022852)
キーワード羊水塞栓症 / ムチン / Sialyl Tn(STN) / TKH-2抗体 / 肺
研究概要

羊水塞栓症例4例が解析され、血中STN値は105.6±59.0U/mlと対照例より高値を示した。Control例のSTN値は11.8±5.6U/mlであった。さらに剖検で入手した母体肺組織をTKH-2抗体で免疫染色すると、気管支以外に肺の血管内に腸性所見が得られた。従来法であるアルシャンブルー染色と比較すると感度が優れていた。TKH-2染色陽性部を詳細に検討すると染色強度が強いところには白血球、好中球の浸潤が多いことに気付いた。我々は胎便あるいは羊水中のムチンが補体を活性化しその結果好中球等の炎症細胞が多く浸潤しているもと推定した。羊水塞栓症の原因か結果かは現時点では不明であるが、臨床的には血中濃度の測定により生前に診断が可能となり、死亡例では剖検例で肺の組織染色により確定診断が可能になった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 大井豪一: "胎便に反応するムチン母核構造を認識する抗体を用いた羊水塞栓症の診断に関する基礎的検討" 日産婦誌. 44. 813-819 (1992)

  • [文献書誌] 大井豪一: "ムチン母核構造を認識する抗体TKH-2を用いた羊水塞栓症の新しい病理学的診断法" 日産婦誌. 45. 464-470 (1993)

  • [文献書誌] H.Kobayashi: "A simple,nonimasire,sensitive method for diagnosi of AFE by TKH-2" Am J Ob/Gy. 168. 848-853 (1993)

  • [文献書誌] H.Kobayashi: "Analysis of moABs reactive with meronium- and AF-derived mucin" J Clin Lab.Anal. 8. 27-34 (1994)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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