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1992 年度 実績報告書

腹腔マクロファージ機能とその変調からみた子宮内膜症の細胞生物学的病態の解明

研究課題

研究課題/領域番号 04671007
研究機関九州大学

研究代表者

佐野 正敏  九州大学, 医学部, 助手 (60206000)

研究分担者 野崎 雅裕  九州大学, 医学部, 助手 (60228319)
キーワード子宮内膜症 / ホスホリパーゼA_2 / プロスタグランデイン / 腹腔細胞 / マクロファージ
研究概要

1.腹腔鏡下に採取した腹水中の種々の活性物質を測定した。種々のプロスタグランデインを測定したが、PGE_2,6-ケトPGF_<1α>は内膜症群と非内膜症群で有意差はなく、PGF_<2α>とTXB_2は内膜症群において有意な高値を示した。IL-1値は内膜症群において8.4±6.3units/mlであり非内膜症群の4.4±1.5units/mlに対し有意に高値であった。現在では、その他の腹水中の活性物質として、IL-2,IL-6,TNF_αおよびMG-CSFを測定したので検討中である。
2.内膜症群15症例および非内膜症群9例において腹腔細胞のホスホリパーゼA_2を測定した。腹腔細胞には少なくとも4種のホスホリパーゼA_2活性が認められ、それらは至適pHが7.0と9.0の2種のCa^<++>依存性の活性と至適pHが7.5と8.5の2種のCa^<++>非依存性の活性である。これらの活性の中では至適pH9.0のCa^<++>依存性の活性が最も高かった。この好アルカリ性のCa^<++>依存性の活性は、非内膜症群に比べ内膜症群において蛋白量当りまた腹腔細胞数当りとも活性が有意に高く、子宮内膜症における腹水中のプロスタダランデインの増加と強く関連するものと考えられた。これらの結果は下記のタイトルで平成5年3月中に「Fertility and Sterility」へ投稿予定である。
"The difference in phospholipase A_2 activity of peritoneal fluid cells from women with or without endometridsis"

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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