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1993 年度 実績報告書

子宮内膜癌化に関与するアクチンストレスファイバー形成の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 04671008
研究機関九州大学

研究代表者

今村 利朗  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (10221095)

研究分担者 和氣 徳夫  九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50158606)
キーワード子宮内膜癌 / ヒト1番染色体 / cDNA発現ライブラリー / アクチンストレスファイバー
研究概要

ヒト1番染色体特異的cDNA発現ライブラリーより、子宮内膜癌細胞株HHUAの増殖を抑制するcDNAクローンとして892N3およびBN2を得た。これらのクローンをプローブとしてサザンおよびノーザンブロットハイブリダイゼーションを、同一固体由来の子宮内膜癌組織と正常組織より抽出されたDNA、RNAに対して行った。その結果、DNAレベルでは癌組織由来DNAで欠失、組み替えヘテロ接合性の消失は観察されず、また正常組織と癌組織の間でmRNAの発現量にも差はなかった。しかしRT-PCRによる解析により子宮内膜癌細胞株HHUAで正常組織にないサイズのmRNAが発現していることが明らかになり、現在この変化のもつ意義について解析を行っている。また、CD-1マウスにDiethylstilbesterolを投与して得られた、内膜異形増殖症、adenocarcinoma in situ、進行子宮内膜癌、という子宮内膜癌発生のスペクトラムモデルにおいて、892N3およびBN2に相当する遺伝子の変化について検討を行っている。また、1コピーゲノム相当の発現量のレトロウイルスベクター(LXSHD)の感染系を用いてこの遺伝子を発現させ、アクチンストレスファイバーの変化を検討している。さらにアクチンプロモーター領域に存在するEboxに注目し、Basic Helix-loop-helixファミリーとの結合と遺伝子発現制御についての検討も行っている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] T.Honda,et al.,: "Involvement of p53 gene mutation in human endometrial carcjnomas." International Journal of Cancer.53. 963-967 (1993)

  • [文献書誌] T.Arima,et al.,: "Genetic origin of malignant trophoblastic neoplasms." Cancer Genetecs and Cytogenetics,. (in press). (1994)

  • [文献書誌] S.Miyamoto,et al.,: "Cytoskeletal Changes in Human Endometrial Carcinoma Cells Following Introduction of a Human Chromosome 1 via Microcell Fusion." Molecular Carcinogenesis,. (in press). (1994)

  • [文献書誌] N.Wake,et al.,: "Accumulation of genetic events in endometrial carcinoma and its cell growth inhibition by antisense oligonucleotide complementary to the mutated K-rasgene." Cancer Molecular Biology,. (in press). (1994)

  • [文献書誌] T.Gima,et al.,: "DCC Gene Alteration in Human Endometrial Carcinomas." International Journal of Cancer,. (in press). (1994)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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