• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 実績報告書

ケプストラムによる発声機能評価法の合成嗄声による基準化

研究課題

研究課題/領域番号 04671043
研究機関徳島大学

研究代表者

小池 靖夫  徳島大学, 医学部, 教授 (30026918)

研究分担者 大山 玄  徳島大学, 医学部, 講師 (00223975)
石田 達也  徳島大学, 医学部, 助教授 (70148419)
キーワード嗄声の客観的評価 / ケプストラム / PPQ / APQ / 合成嗄声 / 発声機能評価
研究概要

喉頭癌、一側反回神経麻痺、喉頭ポリープ等を含む各種の喉頭疾患患者計90名の音声をDATレコーダに録音記録した。また詳細な病歴ならびに喉頭所見を記録し、データベース作成用ワークステーションから入力して基本データベースを作った。
次いで録音された音声を再生し、高精度A/D変換器を介してディジタルデータに変換し、磁気ディスクに収録した。このデータについて信号処理ソフトウエアILSによる解析を行い、基本周期値の系列ならびにピーの振幅値の系列を作成し、再び磁気ディスクに収納した。この数値系列を用い、ILSを駆動して合成嗄声を作成した。
一方、ディジタル化された原音声波形の各々についてケプストラムを作成し、そのピークの高さを計測した。また同時に、各々の原波形について基本周期変動係数(PPQ)ならびに振幅変動係数(APQ)を計算し、ケプストラムピークの高さと並べて出力させた。
90症例中84例においては、基本周期に対応するケプストラムピーク(基本ピーク)の高さが、ケプストラムピーク中最大であった。この基本ピークの高さはPPQならびにAPQと逆相関を示すことが確認された。代表的PPQ値をもつ合成嗄声によってケプストラムを基準化することの妥当性が明らかとなった。
しかし6症例においては、ケプストラムの優位ピークが基本ピークと一致せず、第2ピークが優位ピークとなった。合成嗄声による検討の結果、この現象は主として基本周期の規則的なゆらぎ(サブ・ハーモニックス)のためであることが判明した。しかし一方、振幅の周期的なゆらぎも第2ピークの優位化をおこし得ることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yasuo Koike: "On the origin of multiplication of dominant cepstral peak" Abstracts of International Symposium on Speech Production and Communication Disorders, RILP, Univ. of Tokyo. 14 (1993)

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi