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1993 年度 実績報告書

ラット胚における耳胞形成と聴神経節の発生

研究課題

研究課題/領域番号 04671060
研究機関愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所

研究代表者

松田 素子  愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所 (40165832)

キーワードラット胚 / 全胚培養 / 耳胞形成 / 聴神経節 / BrdU
研究概要

ラット胚における聴神経節細胞の起源の解析
otic placodeの神経管よりの部分からの細胞遊出、otic pitの両端基部からと、脊索よりの部分からの細胞遊出が観察された。otocystになると、その頭頂部に近い脊索よりの部分に聴神経節細胞集団が見られ、対応する部分のotocystから細胞が遊出しており、ラット胚においては、“耳胞"の脊索よりの部分に加え、表皮に面する部分にも予定聴神経節細胞が存在していると考えられた。
しかし、抗NF抗体や抗PKC抗体で聴神経節細胞は染色されず、予定聴神経節細胞の同定がまだできていないため、それらの細胞動態を解析する研究は進展していない。
2)BrdU処理による耳胞形成不全胚における“耳胞"細胞の増殖・移動・形態変化
聴神経節中の予定神経細胞同定のために、BrdU処理によりpost mitotic細胞の検出を試みている中で、耳胞形成不全胚を得た。
BrdU処理をすると、胚全体の大きさ・体節数は対照胚と変わらなかったにもかかわらず、“耳胞"中での細胞分裂は低下してきた。BrdU処理の時期・時間を変化させると、種々の段階の耳胞形成不全が観察され、otic placode期での細胞分裂低下が耳胞形成に重大な影響を及ぼすことが明らかになった。
3)論文作成の現状
サイトカラシンDを用いて行った研究結果については、現在、論文投稿中である。
BrdUを用いて行った研究については、現在、論文作成中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Katoh-Semba,R.: "Core proteins of soluble chndroitin sulfate proteoglycans purifid from the rat brain block the cycle of PC12D cells" Journal of Cellular Physiology. 156. 17-23 (1993)

  • [文献書誌] Katoh-Semba,R.: "An acceleration of age-related increases in levels of the b-subunit of nerve growth factor in selected tissues from senescence-accelerated mice(SAM-P18)" Journal of Molecular Neuroscience. 4. 107-115 (1993)

  • [文献書誌] Ariga,T.: "Activation of UDP-galactose:globotriaosylcermide al-3-galactosyltransferase during PC12D cell differentiation induced by galactosylceramide" Biochemistry. 32. 7904-7908 (1993)

  • [文献書誌] Katoh-Semba,R.: "Requlation by androgen of levels of the b-subunit of nerve growth factor and its mRNA in selected regions of the mouse brain" Journal of Neurochemistry. (1994)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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