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1994 年度 実績報告書

結膜培養細胞のヘルペスウイルス感染による免疫レセプターの誘導とその意義

研究課題

研究課題/領域番号 04671081
研究機関横浜市立大学

研究代表者

秦野 寛  横浜市立大学, 医学部, 助教授 (50145695)

研究分担者 磯部 裕  横浜市立大学, 医学部, 助教授 (30193402)
大野 重昭  横浜市立大学, 医学部, 教授 (50002382)
キーワード単純ヘルペスウイルスI型 / 結膜上皮細胞 / Fcレセプター
研究概要

前年度我々はウサギ結膜上皮細胞に単純ヘルペスウイルスI型(HSV-I)を感染させた際に、細胞表面にIgGのFc部分にん対するレセプター(FcR)が誘発される事実を報告した。今年度はFcRの生物学的存在意義を知ることを目的として、細胞内ウイルスの増殖に与える影響について検討した。方法としては、培養したウサギ結膜上皮の一次培養細胞の単層にHSV-Iを一時間感染させた。感染細胞は3群に分け、正常ウサギIgGと反応させた群、ウサギIgGのFcフラグメントと反応させた群、およびいずれも含まないメデイウムのみと反応させたコントロール群の3群に分け、1日後各群の細胞を凍結破砕し、細胞内感染症ウイルス量を測定した。また、IgG、Fcフラグメント自体のウイルス不活化能の有無も確認した。その結果、分離測定された生ウイルス量は、IgG群とFcフラグメント群はコントロール群にくらべ有意に少なかった。つまりIgGとFcフラグメント群ではコントロール群に比べ、細胞内ウイルス増殖量に抑制傾向がみられた。IgG群とFcフラグメント群の間に差はなく、かつIgG、Fcフラグメント自体のウイルス増殖抑制効果は認められなかった。結果として、HSV-Iによって結膜上皮細胞表面に誘発されるFcRは、IgGとの結合を通じて細胞内ウイルス増殖を抑制している可能性があることが判る。

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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