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1993 年度 実績報告書

視神経傷害後網膜に発現する再生促進因子と抑制因子に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04671082
研究機関新潟大学

研究代表者

若倉 雅登  北里大学, 医学部, 助教授 (50137931)

研究分担者 川崎 いづみ  北里大学, 医学部, 助手
山本 昇  北里大学, 看護学部, 教授 (10050543)
キーワードoptic nerve / glial cells / Muller cells / NMDA receptor / AMPA / KA receptor / Calcium ion channel / excitotoxicity / optic neuropathy
研究概要

本年度は主として網膜グリア細胞に注目して研究を進めた。家兎網膜より既報の方法でミューラ細胞を培養し、グルタミン酸アゴニストである。NMDA,カイニン酸(KA)、AMPAを種々の濃度で投与し、同細胞内のカルシウム濃度をfura-2を指示薬として画像解析装置を用いて分析した。ミューラ細胞はNMDAには応答せず、KA,AMPAに反応した。これらの応答は、AMPA/KA受容体アンタゴニストであるCNQX存在下および培養液よりカルシウムイオンを除去した状態では、明確に抑制された。またカリウムイオンを50-100mMにすると細胞ないカルイシウムはわずかに上昇し、これはカルシウムイオンチャンネルブロッカーであるニフェジピンの存在下で抑制された。しかしKA,AMPAによる応答はニフェジピンの存在下では影響を受けなかったので、この応答はカルシウムイオンチャンネルを直接刺激した結果でなく、AMPA/KA受容体を介在した反応であることがわかった。さらにこれらの反応が低血糖や予め興奮性アミノ酸を投与された状態ではどのように変化するかを調べた。興奮性アミノ酸であるKAを投与しておくと上記の応答は低濃度でも起こりやすいことが示された。視神経切断を行うと網膜ニューロンの受容体の感度や神経伝達物質の作用状況が変化することが推定されるが、培養網膜ニューロンやミューラ細胞のアミノ酸受容体の存否や感度、またアセチルコリン受容体の存否に関する過去の研究成績について検討が加えられた。このほか視神経疾患における診断と治療に関する最近の知見が検討され、視神経の潜在的再生能や危険因子などについて考察した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Woung,L-C,Wakakura,M & Ishikawa S: "Critical flicker ferquency in acute and vecovered optic neuritis" Japanese jouranal of Ophthalmology. 37. 122-129 (1993)

  • [文献書誌] 若倉雅登: "視神経疾患の治療" あたらしい眼科. 10. 1073-1081 (1993)

  • [文献書誌] 若倉雅登: "形態覚(視力)障害 視神経" 眼科. 34. 1045-1051 (1993)

  • [文献書誌] Wakakura,M: "Retina and optic nerve disorders" Current Opinion in Ophthalmology. 4. 16-21 (1993)

  • [文献書誌] Wakakura,M Yamamoto,N: "Cytosolic caleium transient increose through AMPA/Kainate recoptor" Vision Research. (in press). (1994)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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