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1993 年度 実績報告書

口腔粘膜上皮の角化および非角化過程でのケラチン蛋白の細胞内局在の解析

研究課題

研究課題/領域番号 04671110
研究機関日本歯科大学

研究代表者

岩崎 信一  日本歯科大学, 新潟歯学部, 講師 (70147833)

キーワード〓歯目 / 舌粘膜上皮 / 角化 / ケラチン蛋白 / 免疫組織化学 / アビチン-ビオチン複合体法 / ポリクローナル抗体 / モノクローナル抗体
研究概要

ラット、マウス、モルモットの舌背膜上皮について、各種の固定、包埋法を用い、いくつかのケラチン蛋白サブユニット(ポリクローナルケラチン、モノクローナルケラチン8,10,13,14,18,19)の免疫組織化学染色を行い、光学顕微鏡および位相差顕微鏡によって観察した。
その結果、次のようなことが明らかになった。
1.動物種間で若干の差異は認められたものの、それぞれのケラチン抗体について、比較的近似した結果が得られた。
2.ポリクローナル抗体については、広い範囲の舌背粘膜上皮で陽性の免疫反応が認められたが、糸状乳頭部では、反応性が弱い傾向がみられた。
3.モノクローナル抗体については、それぞれの抗体で、反応性の有無と反応部位に近似性が認められるものと、そうでないものとがある。ケラチン8では、糸状乳頭間上皮の浅部中間層に、ごく僅かに抗原性がみられるか、ないしは、殆ど抗原性は無かった。ケラチン10ではほぼ陰性、また、ケラチン13はモルモットの糸状乳頭間表層で僅かに陽性で、他は陰性であった。ケラチン14は、全ての動物で基底層の細胞に陽性反応がみられた。ケラチン18と19に関しては、ラット、モルモットで中間層から表層に免疫陽性反応がみられたが、マウスでは糸状乳頭に反応がみられた。
4.ケラトヒアリン顆粒には、いずれの抗体にも陽性反応はみられなかった。
なお、電顕レベルの各種ケラチンの細胞内局在については、現在、研究を継続している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Shin-ichi Iwasaki: "A Study of the filiform papillae of the new born domestic kitten Felis catus by scanning electron microscopy" Journal of the Mammalogical Society of Japan. 18. 33-35 (1993)

  • [文献書誌] Shin-ichi Iwasaki: "An ultrastructural study of the dorsal lingual epithelium of the rat snake,Elaphe quadrivirgata" Annals of Anatomy(Anatomischer Anzeiger). 176(in press). (1994)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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