研究課題/領域番号 |
04671132
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
水口 清 東京歯科大学, 歯学部法歯学講座, 助教授 (00133380)
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研究分担者 |
新谷 益朗 東京歯科大学, 歯学部法歯学講座, 助手 (60171071)
花岡 洋一 東京歯科大学, 歯学部法歯学講座, 講師 (30180912)
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キーワード | 唾液蛋白 / シスタチンSA / シスタチンS / シスタチンSN / 遺伝的多型 / 体液 / 顎舌下腺唾液 |
研究概要 |
1)申請者らの見いだした酸性シスタチン新しい多型性蛋白について、そのN末端アミノ酸構造を決めシスタチンSAの変異蛋白(シスタチンSA-2)であることを証明した。 2)シスタチンSAが常染色体性対立遺伝形式をとることを見いだし、日本人における出現頻度および遺伝子頻度をもとめた。 3)シスタチンSは唾液中にリン酸化の程度が異なる3つの形が存在するが、一般集団においてこれらが普遍的に認められることがわかった。 4)申請者らの見いだした塩基性シスタチンの多型(仮称シスタチン SB)について日本人における出現頻度の調査、家系調査をおこない、2種の対立遺伝子による常染色体性遺伝様式をとることを明らかにした。またこの蛋白は等電点が6.8で、抗シスタチンSに強く反応しシスタチンSNの多型である可能性があると考えられた。 5)シスタチン遺伝子のSaclのRFLPについて日本人における遺伝子頻度を算出しCST2のalleleであることを明らかにした。またシスタチンSAの蛋白の多型と相関をもたないことを示した。 6)体液におけるS型シスタチンはシスタチンSAが耳下腺唾液、顎舌下唾液に特徴的であること、またシスタチンSが耳下腺唾液、顎舌下腺唾液に加え涙液、精液に認められることを見いだした。またシスタチンSNは耳下腺唾液、顎舌下腺唾液および涙液に認められた。つまりS型シスタチンが体液により発現の様相が異なることがわかった。 7)本研究の過程にあいて、耳下腺唾液中に、酸性ゲル電気泳動法で検出される新しいシスタチンの多型を見いだし、新たな多型として検討中である。
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