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1992 年度 実績報告書

光硬化型グラスアイオノマーセメントの理工学的性質におよぼす光線照射条件の影響

研究課題

研究課題/領域番号 04671171
研究機関日本大学

研究代表者

日野浦 光  日本大学, 歯学部, 助手 (90165126)

研究分担者 小野瀬 英雄  日本大学, 歯学部, 教授 (70059426)
キーワード光硬化型グラスアイオノマーセメント / 光線照射 / 理工学的性質
研究概要

本研究では,光硬化型グラスアイオノマーセメントの理工学的性質におよぼす光線照射条件の影響を検討し,本セメントの特徴を引き出しより効果的な臨床使用法を確立することを目的として研究を継続している。
初年度にあたる平成4年度は,小野瀬英雄との共同研究により光線照射条件の光学的検討を行い,さらにセメント練和泥の理工学的性質について検討した。その結果,以下の知見を得た。
1.光線照射条件の光学的検討
(1)代表的な光硬化型グラスアイオノマーセメントのFuji II LCの製造者である(株)GCは,その照射器としてGC New Light VL-2の使用を薦めているが,その照射器の光強度をラジオメーターにより測定した結果,1100‐1200W/m^2の高い光強度が測定された。しかし現在市販されている光照射器では,このように高い光強度を持つ製品は少なかった。
(2)光強度が長時間にわたっても安定しており,照射条件の設定に適していると考えられるアルゴンイオンレーザー照射器の光強度は,(1)で測定した光強度と同一に設定することは可能であった。
(3)Fuji ll lCの光線透過率を測定したところ,厚さ2mmの試片ではA‐2シェードで10%であった。
2.セメント練和泥の理工学的性質について
(1)硬化時間は光線照射の時期の同一と考えられた。しかし光線を照射しなくても化学硬化により硬化は進行し,Lining LC(GC)では7分30秒で,またXR lonomer(Kerr)では27分30秒で硬化が完了した。
(2)稠度は練和終了から徐々に上昇するが,光線照射により測定が不可能になった。
次年度は,光線照射時間や時期などの条件を変化させ,その理工学的性質におよぼす影響を検討する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 日野浦 光: "光硬化型グラスアイオノマーセメント TypeIIに関する研究 -とくに歯面処理および光線照射条件が象牙質接着におよぼす影響について-" 日本歯科保存学雑誌. 35 (春季特別号). 88 (1992)

  • [文献書誌] 宮崎 真至: "光硬化型グラスアイオノマーセメントに関する研究 -とくに光線照射条件がその硬化深さにおよぼす影響について-" 日本歯科保存学雑誌. 35 (秋季特別号). 70 (1992)

  • [文献書誌] K. Hinoura: "Factors Influencing Dentin Bond of Light-cured Type II Glass Ionomers" Journal of Dental Research. 72. 197 (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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