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1993 年度 実績報告書

レジン系歯科材料のラジカル連鎖移動脂質酸化による生体膜障害とその防止に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04671180
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

藤沢 盛一郎  東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (40014162)

研究分担者 菰田 泰夫  東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 教授 (60012639)
門磨 義則  東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助教授 (00092403)
キーワードレジン系歯科材料 / ラジカル連鎖移動 / 抗酸化剤 / フェノール誘導体 / レチノール / 誘導期 / BPO / メチルメタクリレート
研究概要

レジン系の重合開始剤として過酸化ベンゾイル(BPO)が広く用いられている。アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)と異なりBPOは誘導分解しベンゾアートラジカルとフェニルラジカルが発生する。このため動力学的解析研究は難しいが,重要な開始剤であるのでBPO-MMA重合に及ぼす各種抗酸化剤の影響をDSCにより検討した。最も強い重合禁止効果を示したものは次の順であった。
2,6-t-butyl cresol>hydroquinone>eugenol>phenol>alpha-tocopherol.
BPO系において,1:1モル比でフェノール誘導体はビタミンAと同様重合が起こらなかった。一方AIBN系では高い濃度で1:3モル比でも一定の誘導期間後対象と同じ初期重合速度で約96%の収率で重合が起こった。このことは両開始系で重合挙動が異なることが分かった。つまり酸化亜鉛ユージノールセメントにレジン材料が直接接触する際BPO系は重合禁止効果を示しAIBN系は一定時間後重合が起こることを示唆している。
また各種ラジカルによる抗酸化効力を調べるため安定フリーラジカル(diphenyl-p-picrylhydrazyl,grabinoxyl)を用いて各種化合物のラジカル捕捉効果を検討した。フェノール誘導体はラジカルを捕捉した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 藤沢盛一郎,門磨義則: "メチルメタクリレート重合に及ぼす抗酸化剤の影響について" 歯科材料器械,special issue. 12. 22-23 (1993)

  • [文献書誌] 藤沢盛一郎,菰田泰夫,門磨義則: "4-METモノマーとりん脂質リポソーム相互作用に関するNMRスペクトル研究" 歯科材料器械. 12. 162-168 (1993)

  • [文献書誌] Fujisawa,S.and Komoda,Y.: "Further NMR spectroscopic studies of phospholipid liposomes with methamy-loxydecyl dihydrogen phosphate in dental adhesives" Dent Mater J. 12. 69-74 (1993)

  • [文献書誌] 藤沢盛一郎,菰田泰夫,門磨義則: "ユージノール及びその関連化合物(グアヤコール,フェノール,サフロール)のりん脂質リポソーム相互作用に関するDSC,NMRスペクトル研究" 歯科材料器械. 12. 406-411 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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