研究課題/領域番号 |
04671193
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
古屋 良一 昭和大学, 歯学部, 教授 (80092435)
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研究分担者 |
山上 芳雄 昭和大学, 歯学部, 助手 (10220237)
菅沼 岳史 昭和大学, 歯学部, 助手 (10196694)
船登 雅彦 昭和大学, 歯学部, 講師 (10146897)
新谷 明幸 昭和大学, 歯学部, 助教授 (10119208)
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キーワード | 顎機能異常 / 咀嚼筋 / 筋電図 / A / D変換 |
研究概要 |
顎機能異常患者の診断を迅速に、かつ的確に行なうために検査試料の自動分析化が求められている。本研究は、咀嚼筋筋電図を対象とし、その時系列分析の自動化をめざしている。顎機能異常患者を診断するためには、正常有歯顎者の咀嚼筋活動の様相を正確に把握することが必要と考え、本年度はパーソナルコンピュータとADコンバータを用いた正常有歯顎者における咀嚼筋筋電図の自動解析システムの製作をおこなった。 正常有歯顎者のガム咀嚼および、歯牙タッピング時の咀嚼筋筋活動を筋電計測システムを用いて両側咬筋浅層部、両側側頭筋前部前縁より、双極表面電極を用いて導出、記録した。記録されたデータはADコンバータ(カノープス社製ADX98E)によりAD変換され、パーソナルコンピュータ(NEC社製PC-9801VX)を介してハードディスクに取り込んだ。また、パーソナルコンピュータにラムディスクを装着する事により、データ処理を高速化を計った。 波形解析ソフト(カノープス社製 WAVE MASTER)を用いて、デジタル化されたデータより、Silent Periodの期間と発現頻度、咀嚼リズム、各咀嚼筋の協調性について解析し被験者間における共通性、あるいは相違性について検討した。この結果から、咀嚼筋活動を的確に表現しうる筋の種類やそのパラメータが決定できると考えられる。 また、今回申請した小型パーソナルコンピュータを用いて、チェアーサイドでのリアルタイムデータ処理システムを検討しているが、このシステムにより必要十分なデータの採取と、迅速な臨床への応用が可能になるものと考える。
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