研究課題/領域番号 |
04671219
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
伊藤 寿介 新潟大学, 歯学部, 教授 (50018371)
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研究分担者 |
佐藤 正治 新潟大学, 歯学部, 助手 (50215844)
足利谷 美砂 新潟大学, 歯学部附属病院, 助手 (70212496)
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キーワード | MRS / 顎顔面領域腫瘍 / ハムスター頬粘膜腫瘍 |
研究概要 |
本研究について今年度は、動物実験においてはハムスター頬粘膜腫瘍のMRS、臨床サイドからは顎顔面領域腫瘍患者のMRS検査の基本的技術の確立を試みた。 1.動物実験におけるMRS 〈使用機種〉 動物MR装置:JEOL製JMN-GX270(静磁場強度6.3T) rf検出器:表面コイル型JEOL製NM-G27TSPWプローブ 表面コイルは直径10mm、5ターン、送受信兼用 (新潟大学医学部脳研究所に設置) 〈使用動物〉 Syrian golden hamster8週雄100g 〈方法及び結果〉 Syrian golden hamsterの頬粘膜にDMBAの0.5%アセトン溶液を塗布、歯科用クレンザーで擦過(藤田ら(1972)の方法)させて発癌させた後、上記機種を使用、腹腔内ネンブタール麻酔下、^<31>P-MRSを測定したが、腫瘍周辺組織からの信号の混入が問題となり、腫瘍の経時的変化によるスペクトルの入手を可能にするため、より小さい腫瘍のスペクトル測定精度を向上させる必要が生じた。今後こうした技術の開発を試みる予定である 2.臨床例に対するMRS検査 SIEMENS社MAGNETOM H15(新潟大学医学部附属病院に設置)を使用して、顎顔面領域腫瘍患者のMRS測定を予定していたが、腫瘍組織の正確なスペクトロスコピーを入手するに必要な大きさ(径4〜5cm)を持ち、かつ腫瘍の大きさに変化を伴わない早期に腫瘍患者の遭遇することができず、残念ながら臨床例のデータは得られなかった。
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