研究課題/領域番号 |
04671220
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
中村 太保 新潟大学, 歯学部, 助教授 (70124774)
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研究分担者 |
林 孝文 新潟大学, 歯学部, 助手 (80198845)
中山 均 新潟大学, 歯学部附属病院, 助手 (70180437)
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キーワード | 口腔癌 / 術後照射 / 頸部転移 / 舌 / 遠隔転移 |
研究概要 |
口腔癌にたいする手術療法の発達はめざましく遊離皮弁をはじめとする種々の再建方法が使用されるに従い手術の適応範囲は拡大してきている。しかしながら手術後の再発や遠隔転移による死亡する症例もある。手術後、再発を制御するための最良の放射線療法を考案するために手術後、術後照射を50Gy以上行なった症例を対象に予後を検討した。 検討対象:舌10症例、上顎(上顎洞を除く)5症例、下顎9症例、口腔底3症例、頬粘膜2症例であり全て術後病理所見で頚部リンパ節転移が認められた症例である。 結果:口腔底3症例は粘表皮癌2症例、扁平上皮癌1症例でそれぞれ9個、4個、4個のリンパ節転移を認めたが2年以上再発なく生存。頬粘膜2症例で1個と2個で頚部には再発を認めなっかた。舌は10症例で2症例が死亡し他の8症例は生存中である。死因は1例は反対側の頚部転移で他の1例は遠隔転移死であった。下顎9症例で4例が生存3例が追跡不能で2例が死亡している。死亡症例は1例は原発再発と遠隔転移、1例は遠隔転移であった。上顎5症例中3例が死亡。最も予後が悪かった。 結論:頚部転位が認められた症例でも術後照射により照射野頚部からの再発はなく、照射野外の再発が認められる症例が舌、上顎に出現しこれらの症例では全頚部照射も必要かと考えられた。また上顎では術後切断端再発がみとめられ60Gyでは線量的に不足の可能性が示唆された。また遠隔転移をきたした症例は中頚部に転移をきたした症例にみられこれらの症例については今後の余地を残した。術後照射を行なっていない症例との対比はしていないが、頚部転移症例での死亡例は少なく術後照射は有効でありさらに照射法を改善することでより生存率の向上が望めそうである。
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